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映画史上に残る名台詞！ 「美味しくなあれ」 さあ、あなたも小百合ブレンドの美味しい珈琲を召し上がれ
10月11日(土)ロードショー公開
(C)2014「ふしぎな岬の物語」製作委員会
ふしぎな岬の物語http://www.misaki-cafe.jp/キャスト：
吉永小百合 阿部寛 竹内結子 笑福亭鶴瓶
笹野高史 小池栄子 春風亭昇太 井浦 新 吉幾 三
(ブラザーズ5)杉田二郎 堀内孝雄 ばんばひろふみ 高山 厳 因幡 晃
片岡亀蔵 中原丈雄 石橋蓮司 米倉斉加年
企画：吉永小百合 成島出
原作：森沢明夫「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎文庫)
脚本：加藤正人
阿部照雄 撮影監督：長沼六男
監督：成島出
音楽：安川午朗
ギター演奏：村治佳織
衣装デザイン(柏木悦子)：鳥居ユキ
題字・デザイン：和田誠
原作は森沢明夫氏の「虹の岬の喫茶店」、今回の映画化にあたっては「ふしぎな岬の物語」というタイトルになっております。つまり……その……要約しますれば。「虹の岬の不思議な喫茶店物語」ということなのだ！！（そこんとこよろぴこ）
この場所が実在するのが嬉しい！
STORY
長閑な岬に佇む小さな喫茶店“岬カフェ”。柏木悦子（吉永小百合）は、今は亡き夫との思い出の詰まったこの地で、長年この喫茶店を営んでいる。悦子の甥、浩司（阿部寛）や、この店にやってくる様々な人々とのふれあいの中で、“岬カフェ”はささやかな人生たちを紡ぎ出していく………。
竹内結子嬢も小百合さんより美味しい珈琲の淹れかたを伝授
いやあ、映画のタイトル通りとにかく不思議だった。
何が不思議って？ 試写をみた当日よりも日を増すごとになんだかこの作品に対する愛着のようなものがだんだんと深くなってくるのだ！ なぜなんだろう？ それがわからない。こんな感情は久しぶりだった。
そう、思えば「サンシャイン・クリーニング」以来なのかも。
とにかく不思議。この感動。まあそれを皆さんにも味わってほしいんだけど、文章だけじゃあどうしょうもない。見ていただくほかその想いを共有できないってわけで……。
スーパーヒーローも、ヒロインも特別な訳ありの人もこの映画には出てきません。当たり前のオーディナリーピーポーが主役です。もちろん小百合さんもね。
つるびんもいいが、阿部寛の怪演も心地良い
おそらくこれまで小百合さんが演じてきたどの役よりも親しみやすい！大女優！ 大スター！ 吉永小百合なんだけども珈琲店の店主。吉永小百合が珈琲を淹れる。ただそれだけで嬉しい。いかなる時も多分に寛容でありながら幾ばくかの焦燥感も持ち合わせている。もちろん凜とした優しさ美しさ、立ち居振る舞い小百合オーラ１０００％ですが、時に脆く、寂しげでもある。（夢千代のような儚さではないのよ）そこがまた嬉しい！しかも主演だけでなくプロデューサーでもある。これまた嬉しいわけで。嬉々とした表情の小百合さんは心底美しいんだなぁ、これが。
派手なアクションもCGも（あ、、ちょっとあるか……。）とびきりサプライズなストーリー展開があるわけでもない。小百合さんが壁ドンされて胸キュンになるわけでもない。（あたりまえか……。）
ああ、それにしてもARATAいや井浦 新と娘のシーンは思い出すだけでウルウルきやがるぜ！！
小百合さんの「大丈夫、大丈夫」も名台詞だ！
このシーンは原作を超えた！
あなたがもし映画にはまったら是非原作も読んでみて！ そして実在する“岬カフェ”も訪ねてみるといい。
今回、「ろけぷれ！」でもこの作品を特集しているので併せて読んでいただければ幸いです。始めに、実在する岬カフェあり、そして原作あり映画あり……。節子さんがいて、悦子さんがいて小百合さんがいる。
物語は珈琲のようなものだ。
節子ブレンドがあり、森沢ブレンド、悦子ブレンドがあり、そして小百合ブレンドがある。
あなたも是非、「虹の岬の不思議な喫茶店物語」を味わってみてくださいね！
PS・おそらく「吉永小百合」を完璧に描ききった映画監督という観点から言わせてもらえば（生意気ですまん）２本指……。に位置するのが本作の監督だと思う。
ひとりは、市川崑、そしてもうひとりは成島出。（次回作は「ソロモンの偽証」今から楽しみ）
text by 茶柱達蔵
