知らなければ訪れる事は無い裏路地の名店

行き止まりの道に入って20mほど進むと左手にお店があります。わずか4卓、16席の居酒屋をマスターと奥さんを中心に切り盛りしています。金曜日や土曜日は満席になることも多いので、予約するのがベストです。

店名は、マスターが北海道の出身で、地元にエゾユキウサギという兎がいたから。店内にあるいろいろなウサギグッズは、お店側が用意したものではなく、お客さんが持ち寄ったものが自然と増えていったそうです。

ラーメンの詳細「酸っぱいと辛いのバランスが絶妙で具だくさんなスーラータンメン」や、店主インタビュー、メニュー写真、お店のデータなどを紹介します。

酸っぱいと辛いのバランスが絶妙で具だくさんなスーラータンメン

秋から冬にかけて麺類では1番人気のスーラータンメン。トロみのついたあんでスープの温度が保たれ、最後まで熱々でいただけます。

具は鶏肉、タケノコ、シイタケが入り、スープは鶏と豚骨からとったものです。あんとして絡む具と一緒に麺をほおばれば、酸っぱさと辛さが同時にやってきて、それがクセになって箸が止まらなくなります。

お酢の酸味とラー油と黒コショウによる辛味はそれぞれだとそれほど強くないのですが、合わさると美味しい個性になるので驚きです。

辛さを演出するのは自家製ラー油。山椒や八角、陳皮（ちんぴ＝みかんの皮）、にんにく、ショウガなどをブレンドしたもので、辛さだけではなく香りも豊かにしてくれます。

名店で20年に渡って修業したマスター

中華料理の名店、銀座アスターで9年、王府井で11年など、中華ひと筋という経歴を持つマスター。『蝦夷うさぎ』の味には、銀座アスターの点心や王府井のスーラータンメンなど、それぞれの店のレシピを取り入れ、これまで培ってきた料理の技術を存分に活かしています。

麺類や一品料理は、材料があって一度でも作ったことのある料理ならば、メニューにないオーダーも可能とのこと。

例えば麺類の裏メニューとして、セロリ・タケノコ・ネギを炒めてあんかけにして、パリパリかた焼きそばにかけるセロリ麺や、少し甘めのあんがかかる天津麺などがあるとのことです。

中華をベースにした居酒屋的なメニュー

麺類はスーラータンメン 780円はもちろん、あっさり醤油ラーメン 550円も〆にはぴったりです。

また、プリップリの食感が楽しめるエビチリ＆エビマヨ 1150円や肉がぎゅっと詰まって貝柱の旨味もはじけるおっきい焼売（3個） 450円も人気です。

お酒は焼酎、日本酒、泡盛が揃い、自分なりの料理とお酒の組み合わせを見つけるのも、このお店ならではの楽しみ方。

ただ、あまり料理とお酒を堪能しすぎると、お目当てのラーメンにたどり着かないことがあるので、お腹の片隅にラーメン空間を残しつつ、マスターの料理を心ゆくまで満喫して下さい。