全店舗統一の味集中カウンターでとんこつを

一蘭は独特なオーダーシステムを確立しているので、初めての人でも戸惑うことがないようにご紹介します。

まず、お店に入って正面にある食券機でラーメンの食券を購入します。食券を購入後、引き戸を開けて中に進むと、照明が抑えられたウェイティングスペースが現れます。

そこでは壁に埋め込まれた「空席案内板」を見て下さい。現在カウンターのどこが空いているのかがひと目でわかるので、お好きな席へとどうぞ。

席についたらカウンターに置かれている「オーダー用紙」にラーメンの好みを記入していきます。
内容は「味の濃さ・こってり度・にんにく・ねぎ・チャーシュー・秘伝のたれ・麺のかたさ」の7項目。
記入が終わったら呼出ボタンを押せば店員さんが来て、オーダー用紙を回収してオーダー完了です。

一蘭の「クセがなくマイルドでとんこつの旨味ダイレクトなラーメン」の秘密に迫ります。

クセがなくマイルドでとんこつの旨味ダイレクトなラーメン

店名にある“天然とんこつ”とは、インスタントのとんこつエキスは使わず、豚の骨を炊いてスープをとっていることから名付けられています。その作業も人が付きっきりで，丁寧にアクや脂を取り除き、クサミの無い、とんこつの旨味だけを味わえるスープになっています。

ラーメンの中央にのっているのは秘伝のたれ。唐辛子をベースに30種類の素材をブレンドしたもので、麺と絡めて食べると最初は辛さのパンチがきて、あとからじわーっと味に深みを与えてくれます。

麺は特製の小麦粉をブレンドした自家製麺。その日の温度や湿度などの条件に合わせて打たれたもので、噛めば風味が良く、マイルドなとんこつとの相性もバッチリです。麺のかたさ「やわめ」でオーダーした時は小麦の風味を強く感じ、「かため」でオーダーした時は食感の良さをより強く感じました。

チャーシューは豚肩ロースを使用。スープと麺に合わせて味付けされたもので、噛むと肉感たっぷりで美味です。

秘伝のたれは10倍までは無料で増量できます。ただ、2倍以上は秘伝のたれ自体が倍になるのではなく、唐辛子の量が増えるので辛いのが苦手な人は基本がオススメです。

替玉には元ダレ（カエシ）が絡めてあり、スープが薄くなることはありません。むしろ、麺そのものの味を楽しめるので、スープに入れずにそのまま食べて楽しむ方もいらっしゃるそうです。

秘密主義は一蘭の味を守るため

一蘭のこだわりは安心・安全かつ美味しいとんこつラーメンと教えてくれたのは、取材に対応して下さった広報の三浦さん。

トランス脂肪酸ゼロ・天然の良質なコラーゲンたっぷりのスープが毎日お店に届けられる体制に自信を持っていました。

また、60店舗以上も展開しているのに、元ダレや秘伝のたれについて秘密を知っているのはたった4人だけだそうです。一蘭の味を守るために、スープはスープ、麺は麺と専門の職人を育てて完全分業でラーメン作りに取り組んでいるのです。

シンプルにラーメンはとんこつのみ

メニューはラーメン 790円が基本。他のスープは用意しないとんこつ一本です。

持ち帰り用の釜だれとんこつ 2200円（3食分）は、通常メニューとしては天神西通り店･キャナルシティ博多店限定のレアなラーメン。とんこつスープにチャーシューの煮汁をプラスした味わい深いスープなので、お店のラーメンが気に入ったら購入して、家で一蘭の味を楽しんで下さい。

まさにとんこつラーメンを味わうことに特化したお店の一蘭。スープの秘密などを明かすことはできませんでしたが、その味は本物。ぜひお店で自分の好みのチューニングを見つけだしましょう。