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ふなばし人脈駅伝

梶原崇弘さん インタビュー

船橋の人々の健康を守りたい

2015/11/17

地域に根ざして活動、在宅医療・がんの緩和ケアに注力

――板倉病院のコンセプトに“究極のホームドクター”を掲げていらっしゃいますが、どういうものなんですか?
私たちは総合病院の医師ですが、それよりももっと近い距離感で患者さんと接したい、参加する医療従事者全員が患者さんにとっての“ホームドクター”でありたいという気概をあらわすのがこのコンセプトです。
コンセプトに基づいて、船橋南部のクリニックの先生方や看護師、ケアマネージャーなど医療に従事する方々と“船橋南部在宅療養研究会”という団体で協働体制を作っています。この連携によって、それぞれのクリニックに通われている在宅療養中の患者さんが、検査や入院が必要となったときにスムーズに当院で受けられるようになるんですね。
この連携が、在宅で治療を続けられている方々が安心して治療に専念できる大きなセーフティネットになると思っています。

――がんの研究をされていた梶原先生ですが、治療だけでなく緩和ケアにも注力されています。
残された時間をどうよくすごしてもらうか、が緩和ケアの役割だと考えています。僕の母も肺がんで亡くなっているんですが、母は自分のやりたいことをやると決めて、よりよく残された時間を生きたように思います。
緩和ケアを受ける患者さんの中には「ずっと自分が暮らしてきた家で過ごしたい」「家族と一緒に良い時間・思い出を作りたい」と希望する方がいらっしゃいます。これは患者さんのみならずそのご家族の方からもお聞きするものです。そういった人たちの、かけがえのない時間をつくるためにお手伝いしたいと思っています。
そのためにも、僕たちと地域のクリニックの先生方が連携して、在宅医療における不安を最小限に減らしたいと考えています。これからも患者さんの希望に応えられるように緩和ケアに取り組んでいきたいですね。

船橋と梶原先生のこれから

――ずっと船橋で育ってきた梶原先生から見て、船橋はどのようなまちですか?
すごく元気なまちだな、というのが一番の印象としてありますね。それに、人がみんな優しいなと感じています。大学に入学してから院長として船橋に戻ってくるまで都内で生活していたのですが、都内での生活と比べても人との距離が近く、温かさを感じます。
また、船橋の人の行動力は本当にすごいと思います。みんなパワフルで、それぞれに仕事・役割を持って、その中で船橋を元気にしたいと取り組んでいます。みんな船橋が好きなんだなあと感じますね。

――そんな船橋でこれからどのように活動していくんでしょうか?
病院をもっと身近なものにしたいな、と考えています。「いつもと何か違うかも……?」と感じるくらいでも構いませんので、体調のことで不安があれば気軽に相談に来てもらいたいです。ほしいときに蛇口をひねれば水が出るのと同じく、求めている人々にスムーズに医療がいきわたるようにしていきたいですね。
その上で、これから起こるかもしれない災害に対して、近隣のクリニックと連携を取りながら対策の手を打っていきたいと考えています。実際に大きな震災が起きたとき、人々がまず向かうのは病院だと思うんです。その時に病院としてどのようにレスポンスできるか、病院として果たす役割は何か、ということを考えて、それに備えていきたいと思います。

あとがき

梶原さん、ありがとうございました!

歴史ある板倉病院から、地域に密着した医療を展開している梶原さん。そのまっすぐなまなざしからは、船橋の人々に対する温かな想いと、これからさらに医療の必要性が増していく社会において板倉病院が担っていくであろう責任に対する強い意志が感じられました。
これからますます船橋南部の地域医療を活発にしていきたい、というお言葉もいただき、さらなるご活躍を期待しています!
そして、次回ご紹介いただいた方は「船橋の在宅医療にとても熱心な看護師さん」。船橋がとても好きな方ということで、どのようなお話をうかがえるか楽しみです!

それでは、次回の「ふなばし人脈駅伝」でお会いしましょう!
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