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ふなばし人脈駅伝

佐久間守さん インタビュー

“遊び”を忘れず、人生を楽しむ!

2016/01/27

佐久間 守(さくま まもる)さん

 船橋の好きなところ:人の良さです。みんなのんきで、その割に義理堅いところが好きです。

 酪農家
 所在地:千葉県船橋市豊富町696-1
 電話番号:047-457-7453

「ふなばし人脈駅伝」第31回! 

牛舎には一頭600kgもあるという大きな牛がつながれています。
牛舎には一頭600kgもあるという大きな牛がつながれています。
みなさんこんにちは!
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

今回の『ふなばし人脈駅伝』は、酪農家 佐久間守さんをご紹介します!
前回ご登場いただいた市川さんからは「親子2代で船橋で酪農を営まれてる方で、明るくて楽しい方ですよ」とのお言葉をいただいています。
それでは佐久間さん、よろしくお願いします!

イメージと現実はこんなにも違う、酪農のシビアな世界

――船橋で酪農をされている方には初めてお会いします!
そうですか! 40年前は50軒くらいあったんですよ。それが、人が増えてきて家ができて都市ができて……どんどん酪農家は減っていきましたね。今は15、6軒くらいかな。少ないからかつながりは強いですね。お互いに支えあって成り立ってます。

――生き物と向き合う仕事ですから健康を気にかけたり安全に気を配ったり、苦労があると思います。
いつも牛の状態は気にしてますね。病気になって薬を投与することになると、その牛の牛乳は出荷できなくなるんです。だめならもう処分するしかない。だから薬が簡単に使えないんですよ。治るのに薬がいるのかどうか、薬を使って治るのかどうか、そんなぎりぎりのラインを見極めなきゃいけません。「牧場経営」という言い方をするように、牛の体調管理も処分も経営なんですよ。それくらいしないと自分たちが生きていけませんから。

――仕方ないとはいえ牛の命を絶ってしまう場合もあるんですね……
だからこそ自分たちはなぜ殺さなければいけなかったか、ということを考えて学ばなければいけないんです。「たまたまだよ」ですませちゃだめで、彼女らが一生懸命伝えてくれたことを受け取って、反省して、学習しなければいけないと思います。
いつも苦しいですよ。みんなどの牛もかわいいんです。かみさんが嫁にきた頃に言われたんです、「あんたのひと声でこの牛は死ぬんだよね」って。でも、だからこそ生きてる間にどれだけかわいがれるかだと思ってます。で、処分したらその肉をしっかり食べる。それが牛に対する最低限の礼儀だと思います。

より良い酪農を目指してアメリカへ!

実際に使っている牧草。圧縮した状態で輸入されます。
実際に使っている牧草。圧縮した状態で輸入されます。
――子どもの頃から酪農には興味があったんですか?
親父の姿は見てたけど、ぜんぜん違うことを考えてましたね。商業高校を出たので、酪農とか農業の勉強はまったくしてないんですよ。でも周りの連中はみんな農業高校・農業大学出身で、話のレベルが高いんですよ! 負けてなるかと若いころは毎日仕事が終わった後に勉強してました。そのおかげで、30歳を過ぎる頃にはどうにかくらいついていけるようになりましたね(笑)。

――佐久間さんにとって、酪農をしてきた中で印象に残っている出来事ってありましたか?
理想の牧草を求めてアメリカまで行ったことですね。1993年のGATT合意(※1)のあと、考えたんです。日本でもアメリカに負けないような酪農をするにはどうしたらいいか、って。それで高品質な飼料を使うことを目指しました。牛は草食動物なので、資料の中でも特に牧草の質が牛や牛乳の質にも大きく影響してきます。当時牧草はアメリカから輸入していたのですが、その中でもより質のいいものを使いたいと考えました。
まず3年間自分たちで作ってみてベストな品質のものを調査しました。必死でしたが、楽しかったですね。それがわかった後、当時飼料や牧草を一括で管理・販売していた県酪連(※2)に直談判したんです。「この品質の牧草を作ってるアメリカの農家と直接契約させてくれ、じゃないと日本の酪農はアメリカに飲み込まれるぞ」って。その時の課長が理解してくれて、アメリカからの直接輸入ができるようになったんです。
この時に酪農家も役所の人も「今の酪農をもっとよくしたい」っていう想いはみんな同じだったんだと感じましたね。それがすごく大きな出来事でした。
※1 1993年GATT合意―当時の細川内閣が、農作物の関税率引き下げに合意したもの。これにより、輸入農作物が国内生産のものより低価格になってしまうこともあった。

※2 県酪連―千葉県酪農農業協同組合連合会の略。

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