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ふなばし人脈駅伝

兎澤崇博さん インタビュー

焼き鳥器で温かい家庭づくりのお手伝いを!

2014/12/09

兎澤 崇博(とざわ たかひろ)さん

 出身地:埼玉県 川口市
 船橋の好きなところ:便利が良く、自然も豊かで住みやすいところ

 有限会社船橋ステンレス工業 代表取締役
 本社・工場所在地:福島県いわき市田人町荷路夫字阿瀬見3番地
 船橋営業所所在地:千葉県船橋市芝山6-21-1
 
http://omoshiroikoto.com/

「ふなばし人脈駅伝」第16回! 

今回は船橋の営業所へお邪魔しました。<br>いずれは福島の工場にも遊びに行ってみたいものです。
今回は船橋の営業所へお邪魔しました。
いずれは福島の工場にも遊びに行ってみたいものです。
みなさんこんにちは!
ちょっとご無沙汰してしまいましたが「ふなばし人脈駅伝」第16回をお届けします!

今回ご登場いただくのは、
有限会社船橋ステンレス工業 代表取締役 兎澤崇博さん
です!

前回の伊藤さんからは、「僕にとって最高の職人さんです。ちなみに、焼き鳥を焼かせたら船橋で一番なんじゃないかなと思いますね」というコメントが。
焼き鳥屋さんというわけではなく、どうやら焼き鳥を焼く機械を作ったりしているようです。

ステンレス製品にかける兎澤さんの思い、職人一筋、というわけでもない多様な経歴に要注目です!

それでは兎澤さん、よろしくお願いします!

機械が好きじゃなかった高校時代

上が焼き鳥器を横から見たところ、下が炊き出し鍋です。<br>一般のお客さん向けにはこういった製品を作られています。
上が焼き鳥器を横から見たところ、下が炊き出し鍋です。
一般のお客さん向けにはこういった製品を作られています。
――まずは会社について教えてください!
名前の通り、ステンレス加工全般を請け負う会社ですね。
「こんなものが欲しいんだけど」という声にお応えし、様々なものを作っています。
業者様向けには建築金物や食品機器、医療機器などを、一般のお客様向けには焼き鳥器や炊き出し鍋、燻製器(販売予定)などを製作販売しています。
「皆さんにステンレス製品を使ってもらって喜んでもらいたい」という気持ちで一生懸命作っています。

――ステンレス職人一筋でお仕事をされてきたんですか?
もう30年以上になりますけど、その前にもいろんな職を経験したんですよ。
高校を卒業してすぐに就職したんですけど、その時点で自分にどんな仕事が向いてるとか、この仕事をしたいなんてことは考えてもいなかった。
高校は工業高校で機械科に通っていましたが、途中で思ったんですね、「俺は機械好きじゃないなあ」って(笑)
それなのに卒業後は学校の紹介で精密機械工作の会社に就職しちゃった。

これが面白くないんですよ、やっぱり(苦笑)
それで、自分に何が向いているのかを知りたくなって、いろんな仕事を経験してみようと思ったんですね。

たどり着いたのはやはり職人の道

結局職人の道を選ばれた兎澤さん。<br>焼き鳥の腕前も職人級です。
結局職人の道を選ばれた兎澤さん。
焼き鳥の腕前も職人級です。
――どんなお仕事を経験されたんですか?
せっかくなら環境もガラッと変えてみようと思って、大阪に行ってみたんです。
そこでミシンの販売や新聞配達、運送業なんかをやっていました。
大阪には3年くらいいたのかな。関東とはあまりに文化が違うもんでびっくりしちゃいましたね(笑)
運送会社に就職したときには「ここで一生頑張ろう」と思ったんですけどね、父親が倒れちゃって、船橋に戻ってこなくちゃならなくなったんです。
でも帰ってきたはいいものの仕事が無いでしょ、どうしようかなーって思っていた時、父の友達から、「知り合いのステンレス屋さんで人手を欲しがっているらしいけど、行ってみっか?」って紹介されて、そこで初めてステンレス加工の仕事に出会いました。

その後に船橋で独立して今に至っています。
機械が嫌いで職人以外の道を探そうとしていたのに、結局職人に戻ってきちゃったんですよね。
ちょうどその時期に結婚して子どもも生まれて、「何が何でもやるしかない!」って感じたこともきっかけになったと思いますけども。
ただやっぱり、1つのことを突き詰めていけばそれが本当に面白くなってくるんですよね。
腰を据えて真剣に向きあえば、「この仕事で食っていける」って自信もわいてきますしね。

焼き鳥器で家庭を温かく

兎澤さんお手製の焼き鳥をいただきました!<br>奥に映っているビールは兎澤さんの分です。<br>木村は仕事中なので泣く泣くご遠慮しました。
兎澤さんお手製の焼き鳥をいただきました!
奥に映っているビールは兎澤さんの分です。
木村は仕事中なので泣く泣くご遠慮しました。
――目玉商品である焼き鳥器を作り始めたきっかけは?
昔ね、芝山団地入り口の交差点近くに肉屋さんがあって焼き鳥を焼いて売ってたんですよ。
それがちょうどバス停の真ん前で、バスが止まると焼き鳥の煙がバスの中まで入ってきて焼き鳥好きにはたまらないんだけど、私はそこでは降りないので買えないわけで……。
その時、「そうだ、焼き鳥器を自分で作って焼けばいつでも食べられる!」って思ったのが焼き鳥器を作ったきっかけなんです。
とりあえず素材は鉄で試してみたんですが、これが大成功で、すんごく美味しい焼き鳥が焼けたの!
でも鉄だからすぐボロボロに腐っちゃって(笑)
俺はステンレス屋なのになーんで鉄で作っちゃったんだろうって、ステンレスで作り直して、改良を重ねて現在販売している「お父さんの焼き鳥屋さん」ができあがりました。

私ね、この焼き鳥器で温かい家庭づくりのお手伝いができたら良いなあと思っているんです。
例えばバブルの時代、世のお父さん方はずーっと働いて、家族サービスはなかなかできなかったでしょ。
いざ退職して家にいるようになると、粗大ごみみたいに邪険にされちゃう。
そんな時に庭でお父さんがちょろちょろっと焼き鳥を焼いて、「お前も食うか?」なんていうふうにね。
遅ればせながらの家族サービス開始みたいなことで家族の距離が少しでも縮まればいいなと思っているんです。
焼き鳥焼くのにも時間がかかりますからね、その間に自然と会話も生まれます。
家族がみんなで参加して、同じ時間を共有して楽しく過ごしてもらいたい。
そういう想いをこめて「お父さんの焼き鳥屋さん」という名前を付けました。


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