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おいしい菜!小松菜料理大特集

西船橋と小松菜の関係

提供:こまつなう有志の会
西船橋の小松菜についてもっと知りたいあなたへ!

西船橋の小松菜の歴史や、船橋ブランドの小松菜についてご説明します。
\ この方にお話を伺いました! /
 
西船橋ひらの農園 園主・平野代一(ひらのしろかず)さん

千葉県船橋市出身。船橋市西船で、船橋ブランドの小松菜に特化した生産を行っている。
西船橋葉物共販組合の中で小松菜のブランド化に尽力したほか、その後のPR活動も積極的に行い、地元・船橋の農業の発展と活性化に寄与。

■小松菜はいつから西船橋で作られはじめた?

小松菜は、江戸時代から東京都江戸川区・葛西の小松川地域で主に栽培されていたと言われています。
「小松菜」の名もその地名からつけられたという話は有名ですね。
では、どうして西船橋で小松菜が栽培されるようになったのでしょうか。
大きなきっかけは2つありました。
1つは、明治後半から大正にかけてよくあったという「縁組み」です。
江戸川区と西船橋の間でお嫁さんの行き来があったことで互いの地域で人と人との交流ができ、農業の技術も行き来したのです。
そしてもう1つが、第二次世界大戦に伴う「疎開」でした。
空襲の危機により江戸川から西船橋に身を寄せた人が数多くおり、疎開先で仕事を手伝う中で、小松菜の話や種の流入があったようです。

こうして西船橋でも小松菜の生産が始まったのですが、はじめは小松菜専業の農家はほとんどなく、西船橋でも2、3件の農家が個別に小松菜を生産していただけだったといいます。
「ひらの農園」を小松菜専業にしたのはわたしの代になってからで、1982年頃でした。
前から小松菜専業でやっていた先輩方を見て、効率的に生産するためにはひとつの生産物に特化するのがいいなと思ったんです。
小松菜は年中出荷ができますしね。
専業にすれば、種も肥料も集中して研究できるからいいものが作れるんです。

■船橋ブランドのこまつなって何?

現在、西船橋の小松菜生産農家には、個々に市場に出荷している農家と「西船橋葉物共販組合」の協力関係の中で組織的に市場に出荷している農家がいます。
このうち、小松菜に特化した生産を行い、さらに小松菜のブランド化(西船なな姫の船橋ブランドこまつな)やPRを積極的に行っているのが西船橋葉物共販組合の農家です。

西船橋葉物共販組合の結成は1994年。
平野代一さんとその同年代の技術向上を目指す生産者が集まってJAちば東葛直属の生産グループとなり、西船橋での協力体制を築きました。
船橋の小松菜のマスコットキャラクター、「西船なな姫」ちゃん
船橋の小松菜のマスコットキャラクター、「西船なな姫」ちゃん
葉物共販組合の結成を機に、東京青果市場への小松菜出荷にも乗り出しました。
しかし、東京の市場では他県の小松菜産地との厳しい競争に直面します。
そこで2006年以降、大量生産・低価格販売に対抗し、品質の高い「船橋ブランドのこまつな」作りが始まったのです。

ブランド化のために生産者は全員エコファーマー(土作り・減化学肥料・減農薬に一体的に取り組む農業者)の認証を受け、協力体制の中で日々更なる技術研鑽を行っています。
こうして、安全・おいしい・高品質の小松菜が作られるようになりました。
ブランド化してから市場の反応は変わりましたね。
今では東京青果市場の小松菜では、キロ単価で一番高く売れているのが船橋ブランドの小松菜なんです。
それほど船橋ブランドの小松菜を買ってくれる人がたくさんいるということです。
安価で売っても、利益があがらないから肥料も安くなって、安全性もおいしさも保障できなくなってしまいますよね。
おいしくて安全で他の産地に負けない、そしてみんなに知ってもらう小松菜を作るためのブランド化でした。

■これからの西船橋と小松菜

ひらの農園の農場長であり、平野代一さんの息子・平野徹さんは、「チームうぐいす」のメンバー
ひらの農園の農場長であり、平野代一さんの息子・平野徹さんは、「チームうぐいす」のメンバー
次世代の西船橋と小松菜を背負うのがチームうぐいすの皆さん。
チームうぐいすは葉物共販組合の若手農家9名で結成されており、協力し合って生産技術を磨きつつ、西船橋の小松菜のPR活動も行っています。

チームうぐいすは、船橋市内の小中学生に向けた食育活動や、小松菜食べ歩きイベント「こまつなう」への参加を通じて、西船橋の小松菜をどんどん盛り上げています。

これからもっともっと、小松菜が西船橋を元気にしてくれそうですね。

これからは、船橋ブランドの小松菜を生産する仲間も更に増えていったら良いですね。
みんなで西船橋の小松菜を盛り上げていけたらうれしいです。

ひらの農園で、小松菜の収穫を見学しました!

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