まいぷれ的 柏レイソル部
学校訪問活動「れいそるしま専科(せんか)」 ~Par I~
サッカー選手は、試合に出るだけではありません。地域に根ざした様々な催し物に参加しています。
ピッチでは見られない笑顔や、ふだんはなかなか見られない素顔が見られるチャンス。ピッチ外の選手を追いかけてみました。「れいそるしま専科」と題した活動を、2回にわたってお伝えします。
学校訪問活動「れいそるしま専科(せんか)」
まっすぐに放たれた言葉は、心に突き刺さる
飾らない言葉は、空気を伝わって心に響く
そんなことを体感できる素晴らしい時間を、小学生といっしょに共有してきました。
柏レイソルの選手やスタッフが小学校を訪問し、子どもたちと交流する「れいそるしま専科」。サッカーを通じて子どもたちの成長のお手伝いをするわけです。
今回訪れたのはここ。
柏市立柏第四小学校。
“夢の教室”と題した総合学習の“先生”として、石川直樹選手(DF・背番号4)、李忠成選手(FW・背番号20)、根引謙介普及コーチが登場します。
小学校って、なんとなく懐かしい。ノスタルジックな時間と空気に包まれているかのよう。
会場となるのは体育館。手作りのプログラムも準備OK! 3~6年生約200人が参加します。
十人十色の夢・夢・夢! 大いに夢を語る
小学校の渡り廊下を歩くレイソル戦士たち。試合とは違ってにこやかに登場。
チャイムが鳴り、いよいよ授業開始!
先生となる面々が登場すると、児童からいっせいに歓声があがります。間近で見る憧れの選手たちに興奮気味。
ジュニアユースから柏でプレーする柏人、石川選手。
北京オリンピックでの勇姿が記憶に新しいエースストライカー、李選手。
ジュニアユースから柏で育ち、96年に入団後、10年間柏レイソルでプレーをした根引コーチ。
柏レイソルを紹介する特別映像が映し出されると、子どもたちの目の輝きが増します。
そして、ひとりずつ、お話が始まりました。
石川選手 ― 夢はひとつである必要はない
サッカー選手は女の子にもてるよ。新人のときのバレンタインデーでは、チョコレートを段ボールに1箱もらった!
柏で育ち、小さい頃からサッカー選手になりたいという夢がありました。そしてもうひとつ、トレーナーになりたいという夢もあります。
高校を卒業して、プロ選手になれることになり、こうして柏でプレーしています。
スポーツトレーナーになるという夢は今もあります。いつかサッカー選手を引退するときが来るわけですが、そのときは勉強してトレーナーになりたいと思っています。
夢はひとつである必要はありません。
遊びとか勉強とか、いろいろやることあるけど、どれも全力でやってほしいと思います。全力でやっていれば、成長したときに、本当にやりたいことが見つかると思うので、何事にも全力でぶつかってください。
李選手 ― 漠然とした夢でもいいから持ち続けて
みんなも自分を持って。けど、親の言うことは聞かなきゃダメだよ。
ずっとサッカー選手になりたいと思っていました。一度もやめたいと思ったことはありません。
でも、漠然と「サッカー選手になりたい」と思っていただけで、まさかオリンピックに出られるとは思っていなかったんです。
そんな風に、確固たるものがなかったから、北京オリンピックに行ったときに流されるようでした。
他の選手たちは、しっかりとした自分を持っていて。だからオリンピックに行ったことで、とても貴重な体験ができたと思っています。
まずはアバウトでも、漠然とでもいいので、夢を持ってほしいと思います。
僕も夢を持ち続けて、実際その夢が叶ったし、新たな夢ができて今につながっています。
根引コーチ ― 本当に好きならあきらめない
夢をあきらめずに人生を歩んだ先輩の言葉は熱く力強い。
2年前までサッカー選手をしていました。今はコーチです。
サッカーが好きだから、サッカーに関わる仕事がしたかった。ジュニアユースのときからレイソルにいたので、恩返しをしたいと思った。この2つの理由でコーチになりました。
30才を過ぎておじさんだけど、みんなと同じように夢を持っています。サッカー選手になりたいという夢があって、サッカー選手になって、今はコーチになって、次の夢は監督になりたいということです。子どもが好きなので、中学校や高校の監督になってサッカーを教えたいです。
例えば、ピアノを弾こうと思っても、練習しなければ弾くことはできません。サッカーも同じです。僕は人よりたくさんボールを持って練習したから、サッカー選手になれたと思っています。
無理とか、ダメとかあきらめないでほしいです。本当に好きなら、あきらめずに頑張って。そこで頑張ったものは、たとえ夢が叶わなくても何か自分のものになります。
どのお話もグッと心に残るものばかり。
夢を追い続け、今もなお夢に向かって走り続けるからこそ、説得力と信憑(しんぴょう)性を含んで熱く響く言葉。子どもの心を掴んだことも間違いありません。
そしてこの後は、子どもたちからの質問コーナーです。
その様子は、次回でお伝えしますのでお楽しみに!
柏レイソル部では、みなさんからの温かい励まし、監督・選手・スタッフへの質問・メッセージを受け付けています。みなさんに変わって直撃してきますよ!
こちらからどうぞ。
では、次回の更新をお楽しみに。