九十九屋さんたの妖怪古今録
さて、今回は弁天さまについて話していこうかと思います。
弁天さまは有名なところだと、上野の不忍池にある弁天堂や、弁天島があります。
もともとはインドのサラスヴァティー河の女神だったといわれていますが、この河、現在は存在干上がってしまっているそうで、どこにあったものなのか詳細はわかりません…
しかしながら、こうしたところから水に関わる女神さまとして、各地に祭られていることが多くあります。
また、七福神の一人として有名で、琵琶を持った姿で音楽や弁才(財)、知恵の神と言われています。しかしながら、なかには多くの腕を持ち、武具を持つ姿もあったことから江戸時代、よく武家の信仰を受けました。
最近、モンスターのたくさん出るゲームがありますが、アイテムを集めるためのポイントが、意外と神社仏閣の多い印象です。
今までおまつりの時くらいしか人がいない場所に、ふと人がいて、驚く事がありますね。
自分の家の近所ですと、立て札もなければ、名前もない社がありまして、そこが「弁天社」と知るものも少なかったのですが、このおかげで少し知れてうれしく思います。
この場所は水に関わる部分が見当たらないのですが、江戸時代には池があり、開発が進み、今では池がなくなってしまったとのこと。サラスヴァティー河に似てますね。
いつか、どうしてここに弁天さまがあるのだというところまで、不思議に思ってくれる子がいればいいなと思います。