始まって2週間、ここまで付き合って読んで頂いている方、皆様にはとても感謝しています。
次回でこのシリーズは一区切りとし、あさって以降はテーマを変えて、なるべく毎日18時に更新は続けていく予定です。
今回のように連載となるか、単発となるかは未定です。
今日はまた脳と痛みの関係に戻りまして、実際に感じた不思議な体験について書いていきます。
患者様を施術している時、本人がここは痛いところだ、と主張していて、実際に確認程度で押すと結構痛がる場所があります。
しかし、その場所の周りを施術したり、刺激が伝わらない様なストレッチをしたりして、会話も弾んできたところで、主張していた痛い所を押してみると、会話は途切れず進み「痛くないですか?」と質問しても「大丈夫ですよ」となる。
「痛み」というのはとても曖昧な感覚であると思います。
脳の中で、痛み刺激を受けた時に活動が興奮する場所は、実際の刺激だけでなく他人が痛そうにしている映像、痛みという文字にも反応する事が新しく分かって来ています。
これは「その7」で書いていますので良かったら見返していただけると嬉しいです。
痛みを感じているか、検査機器の発達により、脳の活性化状態を見える形で判断出来るようになりました。
ある研究では脳の活性化具合を見る機械を付けて観察をしながら、刺激を加えた時の状態を見たところ。
ただ刺激を加えた時に比べて、刺激されていない他の場所に意識を向ける
(例えば手を刺激するなら足に意識を集中させる)
すると、脳の活性は弱く、あまり痛みを感じていない可能性がある事が分かった。
まさに上に書いた体験の様な事が、科学的に裏付けられた状況です。
ちなみにさっきのエピソードで、意識をそらしたら痛くないと言う患者様ですが、改めて「さっき痛かった」ここを押すとどうですか?と聞くと「やっぱりまだ痛い」と返ってきます。
そういった事は少なくないので、それだけ痛いという感覚が「体の状態」だけでなく「脳の状態」にも左右されている事を感じています。
今は仕組みを勉強した事でより理解が深まり、治療に活かす事が出来ています。
今日はここまで、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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手技整体院 咲蛙(しょうわ)
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