昨日は整骨院と整体院だけでなく、治療、マッサージ業界の中で大きな枠組みの話をしました、国家資格を持っている人が居るか、居ないかの差です。

本日は国家資格とはどうやって取得するのか、持っていると何が違うのかを書いていきたいと思います。

私の持っている柔道整復師(整骨院)を含めて、鍼灸院とマッサージ院の先生は基本的に国家資格を持っています。

では、それがある事で何が違うのか？

基礎的な体の仕組みや構造と、資格に関係する法律、手を出してはいけない疾患について、最低限の知識を持っている、その安心感だと思います。

国家資格を取得するためには3年間の勉強と、国家試験に合格するという過程がありますから、基礎的な知識は身についています。

内容としては
筋肉や関節の構造を知る解剖学や、どうして人の体は動いているのか、仕組みを知る生理学といった体の知識。

資格ごとに守るべき法律の知識。

体の痛みを訴えていても、それが病気のサインである場合もあります、ケガであっても、手術など、病院での治療をしなければいけない場合もあります、そういったケースを判断出来るように病院の知識。

資格を持っている事は、その知識を身に付けているのですが、それは基礎知識であり、治療の、人の体を扱うことに対しての「プロ」かというと疑問があります。

呼び方は国家「資格」ですが、認識としては「許可証」の方が近いと考えています。

怪我の施術をする事、それに対して保険を使うこと、整骨院という名前を使用するのに当たって「最低限」の知識を習得したので、使うことを許可する。

実際に仕事をしていて感じたことです。

最初のうちは患者さんを触ることはなく、先輩の時間を借りて色々な練習をしてから、知り合いや長く通っていて比較的症状の軽い患者さんから施術に入る様になり、少しずつ経験を重ねていくことで「プロ」になっていく。

車の免許を取り立てで運転が上手い人はいません。

私の資格も、実技の授業があるとはいえ、毎日何時間もやっているわけではなく、ほとんどが座学です。

そう考えると、資格というのは安心材料の１つで、持っている人は一定程度の知識はある人、という判断材料の一つとして捉えて、治療が素晴らしいかは紹介された人ですとか、経験年数とか、他のところも含めて判断していくと良いと思います。

結局はそこで、どの先生が良い先生か分からない、となってしまいますが…

私が心掛けているのは「自分が患者になった時に安心して体を預けられる」そんな先生でありたいと思い仕事をしています。

だから、安心感を与えてくれる先生は良い先生なのかなと思います。

治療に通わないとこんなに悪くなってしまいますよ、といって患者さんの不安を煽って「通わなきゃ大変」と思わせてしまうと症状が治りにくくなる事もありますし。

ここ悪いですね、ここもダメですね、もう悪いところだらけだから沢山通いましょう。
という表現もしないように気を付けています。
そんなに通わせないと治せないと言っているのと同じなような気がするので。

専門学校に通い、取得して仕事をした中で感じた、資格とは。
「最低限の知識」とその資格を使うにあたっての「ルール、法律」を勉強したので仕事をすることを許可された。

というものだと思います。

よほど、学校の勉強と並行して実際の身体の痛みを治療する事の勉強をしていた人でない限り。

資格を持ってすぐにギックリ腰を治したりは出来ないと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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手技整体院 咲蛙(しょうわ)

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