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GO!GO! 千葉ジェッツ

「ジャンボ肉まん」誕生秘話! 3月20日のホームゲームで販売!

中学生発案! 船橋産の梨・人参を使ったビッグサイズの肉まんを冷凍販売

2021/03/18

千葉県初のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」の情報をお届けする千葉ジェッツ公式応援サイトです。どのメディアよりも熱く深い愛情を持って取材記事を更新していきます。
4年ほど時間をさかのぼる。
千葉ジェッツのホームゲームには、その日初めて観戦をする小学校5年生の少年がいた。

「初めてプロの試合を観て、プロの迫力あるプレーが印象に残った」と、千葉ジェッツの虜になり、「シュートがうまくなりたくて、一生懸命に練習した」という。

彼は小さいころからお店屋さんごっこが好きだった。
会場の物販を見て、「いつか自分の考えた商品をここに並べたい」と漠然と考えた。
2016-17シーズンに開催されたホームゲームの一コマ。<br>この頃、千葉ジェッツに魅了された少年がいた。
2016-17シーズンに開催されたホームゲームの一コマ。
この頃、千葉ジェッツに魅了された少年がいた。
彼が坪井中学校の二年生に成長したとき、その機会が訪れた。
船橋市が子どもたちの視点を生かした市制運営につなげるために行っている「こども未来会議室」において、「船橋産食材の地産地消につなげるため、特産品を使った料理を千葉ジェッツふなばしと共同開発し、船橋をPRしたい」と提案したのだ。

それが林快音(かいと)くんと、同級生の岩田実佳さんだ。
二人の提案から商品化が実現した「ジャンボ肉まん」は、2021年3月20日(土)限定で、試合会場である船橋アリーナで販売される。
3月4日には、商品完成を松戸徹船橋市長に報告をする表敬訪問も行われた。
千葉ジェッツ・田村征也社長(写真左)とともに、松戸徹船橋市長(写真右)を表敬訪問
千葉ジェッツ・田村征也社長(写真左)とともに、松戸徹船橋市長(写真右)を表敬訪問
二人の中学生が提案したことから開発された「ジャンボ肉まん」
この商品が生まれるまでの誕生秘話を、千葉ジェッツふなばしで地域振興チームに所属する設楽正規(したらまさのり)さんと、製造元である東葛食品株式会社の鈴木尚子さんに伺いました。
そこには、この上なく温かく、熱い想いが込められていました。

誕生秘話1 この企画が実現するまでに1年半!!

林くんと岩田さんが提案したのは中学2年生の夏。実は昨シーズンのうちに商品化されるように、アクションはおきかけていました。しかし昨シーズンは新型コロナウイルス感染症の拡大により、B リーグが途中で終わることに。販売の場を失ったままシーズンオフに入り、開発に至らなかったそうです。そして今シーズンが始まったときに、ようやく商品化が進められることになりました。

船橋市からこの企画を伝えられた千葉ジェッツ。製造のノウハウがなく、またコストが見合わないかもしれないというリスクもありましたが、「中学生のために何とか実現したい!」という想いから、製造元を探すことからスタート。そこで出会ったのが、東葛食品株式会社(鎌ケ谷市)です。「東葛食品さんが歩み寄って、試作品を何度も何度も作ってくださいました。東葛食品さんがいなかったら、この企画は実現していませんでした」(設楽さん)
二個入り税込600円。3月20日の試合会場で300セット限定販売。<br>※購入には観戦チケットが必要です
二個入り税込600円。3月20日の試合会場で300セット限定販売。
※購入には観戦チケットが必要です

誕生秘話2 ジャンボくんの形になるはずだった!?

ピンクと白の「ジャンボ肉まん」ですが、最初に中学生から提案のあったのは、ジャンボくんの形でした。ユニバーサルスタジオジャパンで販売されるキャラクターまん製造の実績を持つ東葛食品は、「ピンクのほか色使いも多いし、形状も難しいとは思ったが、作ってみなければ可能か否かのジャッジができない」と、ジャンボくんの形にトライ! しかし、鼻の形状が難しく、発酵させるときにつぶれて、丸くなってしまうことがわかりました。

中学生にそのことを伝え、ジャンボくんの肌の色であるピンクを表現することになり、紅白まんじゅうのように2色セットにすることに決定。「思った通りのピンク色が表現できた」というように、キレイなピンク色の「ジャンボ肉まん」の誕生です。
このかわいいフォルム! しかし肉まんにするにはお鼻が…
このかわいいフォルム! しかし肉まんにするにはお鼻が…

誕生秘話3 梨25%、人参20%と、肉まん史上最高の割合に!!

「ジャンボ肉まん」の具材には、船橋産の人参がふんだんに使われています。
完成に至るまでには、具材の割合を変え、甘めのものやしょうゆ味のものなど、何度も味を変えて試作を重ねてきました。

梨を使うきっかけとなったのは、東葛食品が1年ほど前に鎌ケ谷の梨で作った「かまたんの梨肉まん」です。梨は船橋の特産品の一つでもあり、地産地消につながると中学生も納得。梨は生で使うと水が出てしまうので、リンゴのコンポートのイメージで水を使わずに火を入れ、真空冷却することで食感を残しつつ柔らかくしました。梨は餡の重量のうち約25%にも及び、東葛食品史上最高の割合に。林くんも「梨の味が濃厚で、口いっぱいに広がって美味しい」と大満足です。

一方、人参は食品ロスの削減に対する貢献という観点から選ばれました。通常の肉まんで使う人参の量は、せいぜい餡の1%程度。しかしこれでは、食品ロスの解消にはつながりません。最大限に増やしてみましたが、人参特有のクセを考えると5%が限界。そこでピザの味付けにして、人参の割合を20%まで増やしてみたところ、中学生のOKも出て味が決定しました。

梨も人参も、船橋市の農水産課の力を借りて船橋産を調達しています。特に梨は、季節の終わりに近づいて調達が難しかったそうですが、農家の冷蔵庫に保管してあった質の高い梨を買い取ることができました。
岩田実佳さん
岩田実佳さん

誕生秘話4 絶妙なネーミングや、パッケージ登場選手のチョイスも中学生

2個セットの「ジャンボ肉まん」は、「船橋からのおもて梨まん(ふなばしからのおもてなしまん)」「勇樹ャロットまん(ゆうキャロットまん)」と名付けられました。このネーミングも、中学生が考案したもの。その自由な発想力に、「中学生のやわらかい発想だと思いました」(鈴木さん)、「想像の遥か上をいくいいネーミングです。ハートウォーミング感があるので、ブースターの方にも温かく見ていただけそう」(設楽さん)と、担当者も脱帽です。

パッケージに登場する選手も、中学生が自ら選んだとか。ネーミングからわかるように、林くんも岩田さんも富樫勇樹選手の大ファン。そして林くんが「面白くて好き」という大宮選手も登場しています。
富樫勇樹選手
富樫勇樹選手
大宮宏正選手
大宮宏正選手

誕生秘話5 100%中学生の意見を反映! すべての意思決定は中学生の手に

ここまで読んでいただければわかるように、商品化までのすべての意思決定は中学生が行っています。これについて設楽さんは、「あくまでもこの企画は中学生が主体なので、大人のエゴはいらないと思った」とキッパリ。「すべての意思決定は中学生にしてもらおうと思いました。そこはブレてはいけないポイント。試作もデザインも、中学生のOKをもらってから進めるという段取りでした」と言います。

最終的に味を決定するときには4種類ずつ、8種類の試作品が用意されました。中学に持って行く前に千葉ジェッツと市役所の意見をまとめようとしたのですが、美味しさのレベルが高くてすべてが美味しい状態。そこで大人の意見は知らせずに、フラットな状態で、中学生に決定してもらうことになったのです。パッケージも、千葉ジェッツがデザインしたものを中学生に見せて決定しました。
林快音(かいと)くん
林快音(かいと)くん

誕生秘話6 支えたのは東葛食品の努力と手作業

すべてにおいて中学生の意見を尊重できたのも、ハイレベルな開発技術があったからこそ。しかし500個(うち300個をホームゲームで販売)という小ロットの製造は、ハードルも高かったようです。

梨をむいたりカットしたりする機械はなく、1.5cm角のダイスカットにするまでは、なんとすべて手作業で行われました。また冬は業界の繁忙期にあたり機械があかないので、合間に差し込みながら小ロットで製造する手立てを何とか確保しました。そして2つの肉まんを入れるパッケージも、既製品の箱に手作業でステッカーを貼っています。「斜めにならないように、角を合わせて、それが難しくて一番苦労したかも(笑)」
白い箱に手作業でステッカーが貼られました。
白い箱に手作業でステッカーが貼られました。

実食! ホームゲームでは2個入り(冷凍)をテイクアウト販売

みなさんより一足早く、試食させていただきました。
レンジで温めることもできますが、冷凍の状態から蒸し器で15分蒸すのがおすすめと教えていただきました。蒸気でしっとりフワフワになりますよ!
(箱の中に温め方が入っているのでご安心を!)
蒸し器で15分蒸すのがおすすめ!
蒸し器で15分蒸すのがおすすめ!
通常の肉まんと比べて約1.5倍という大きさで、ボリュームたっぷり。

「船橋からのおもて梨まん」は、熱々でフワフワの食感と、梨のシャキシャキ感とが絶妙なコンビネーション。想像していたよりも甘味が強くて驚きました。砂糖などで作られた甘味ではなくて、船橋の梨を筆頭に、素材の甘味が合わさっているのだと思います。クセになる美味しさを味わっていると、ゴロッとした大きめの梨を見つけて幸せ気分になりました。

「勇樹ャロットまん」を2つに割ると、小さくカットされた人参がたっぷりの真っ赤な具材が。さぞ人参の味がするだろうと思って頬張ると、想像が裏切られます。人参のクセは消え、素材の甘味とピザソースの美味しさを、まろやかな食感で味わうことができました。富樫選手のように、野菜よりお肉!という方も、美味しく食べられるのではないでしょうか。「若い方から年配の方まで食べていただける味を目指しました」とおっしゃっていたのも納得です。
蒸しあがると、キレイな色でコロっとした可愛らしい形。<br>しかし通常の1.5倍というビッグサイズ!
蒸しあがると、キレイな色でコロっとした可愛らしい形。
しかし通常の1.5倍というビッグサイズ!
今回は、冷凍販売のみとなりましたが、売れ行きによっては今後があるかも!?
いずれ会場でも飲食ができるようになったら、ラインナップに入ってほしい逸品です。「アリーナで片手で食べられて、満足感があるので、会場で温かいものを販売することも考えられたと思います」と設楽さん。その日が待ち遠しいですね。

提案者の一人である林くんは、将来千葉ジェッツで働くという夢があるのだとか。それまでのライフプランもバッチリで、4月から高校生になります。未来の千葉ジェッツスタッフが、中学生のときに提案した「ジャンボ肉まん」。試合観戦にいらっしゃるみなさんも、夢がいっぱいに詰まったこの一品を味わってみませんか?

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