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ふなばし人脈駅伝

市川清実さん インタビュー

相手に“寄り添った”看護を届けたい

2015/12/25

市川さんの歩んできた看護の道、そこで形作られてきた想い

――お話をうかがっていて、本当に看護師という職業がお好きなんだなあと感じます。看護師になられたきっかけをおうかがいしてもいいですか?
いとこが看護師をしていて、その自立している姿にあこがれたのが最初のきっかけですね。その後看護学校に入って看護師とは何かと勉強しているときに父が入院して、現場の看護師さんの姿を見てまた考えるきっかけをもらって……。その中で「患者さんと向き合って、患者さんのことを一番に考える看護師になる」っていう理想の看護師像ができてきたのかな、なんて思います。まだまだ目指すところには遠いんですけど、それでも看護の仕事は好きだなと感じますね。

――そこから訪問看護を始められた経緯を教えてください。
もともとずっと病院内で看護師をしていました。時間や経験を重ねて管理職になったりするとどうしても事務作業が増えてきて、患者さん一人ひとりのために割く時間がなくなってきてしまったんですね。
自分がしたい看護ってなんだろうって考えていたときに、セコメディック病院から「訪問看護ステーションを立ち上げるから一緒にやらないか」とのお声がけをいただいたんです。それまで訪問看護のことは何も知らなくて、でも調べるうちに「自分がやりたい看護はこれかもしれない」という気持ちが芽生えてきました。それで、訪問看護ステーションの立ち上げに参加しました。実はこの12月でちょうどステーションの開設から10年経つんですよ。この10年で在宅医療という言葉の認知度も格段に上がって、取り巻く状況も変わってきましたけど、でも想いは変わらずがんばっています。

船橋に暮らし、そしてこれから

船橋市内の訪問看護ステーション分布図<br>図右上の赤い点がセコメディック訪問看護ステーションです
船橋市内の訪問看護ステーション分布図
図右上の赤い点がセコメディック訪問看護ステーションです
――船橋市が地元ということですけど、昔と今を比べて変化を感じることはありますか?
昔は町内会で子ども会があったりして、子どもが多いなという印象がありましたが、今では高齢化を感じることが多くなってきました。それにともなってかはわかりませんが、行政が在宅医療を推進するようになってきて、「病気の治療=入院」という時代から変わりつつあるなあなんて思ってます。それによって船橋の医療がよりよく発展していると実感していますし、自分たちの責任がその分だけ大きくなってきているとも思います。

――そんな船橋で、市川さんはどのような展望をお持ちですか?
今の訪問看護ステーションをより拡大していきたいですね。それによって訪問できる範囲を広げていきたいと思っています。船橋の北部地域は病院数も多くないし、訪問看護ステーションも少ないです。だからこそ、私たちがもっと人数を増やして規模を拡大して、カバーできる医療圏を広げたいですね。それによってより多くの人に安心して在宅での療養ができるようになってもらいたいと思います。

――最後に読者の方に一言お願いします!
病気について困っていること、不安なことがあれば声を上げてください。抱え込まずに、まずは誰かに相談してもらいたいですね。きっと誰かの耳に届いて、必ず助けてくれますから。もちろん、私たちも全力で助けます!

あとがき

市川さん、ありがとうございました!
看護に対する強い気持ちや、その根っこにあるやさしさを感じるインタビューでした。
「看護が好きなんです」という言葉からは、訪問看護の利用者さんに対する温かな気持ちや人とかかわることを楽しむ市川さんのお人柄が伝わってきました。
さて、次にご紹介いただいたのは酪農家の方。市川さんいわく「その方のお父様が、船橋で酪農や農業を積極的に押し広めたんですよ」とのこと。船橋で酪農家の方にお会いするのは初めてなので、どのようなお話をいただけるか楽しみです!

それでは、次回の人脈駅伝でお会いしましょう!

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