今年で4回目を迎える「こまつなう」は、5月26日と27日に行われます。昨年は日曜日のみの開催でしたが、「たくさんの方々に、時間に余裕を持って来ていただきたい」（平野徹さん）と、2日間に渡る開催が実現しました。
参加店舗は、昨年の24店舗から10店舗増えて、34店舗です。
「昨年同様、1000名前後の来場を見込んでいます。いままでの3年間は農業側が主体となってイベントを仕掛けてきましたが、今年は農業者に加えて、商店会と、地元企業・フューチャーリンクネットワークの三者が、街全体を盛り上げられればと思っています」と、平野さんはイベントにかける想いを語ります。

北口の西船橋商店会・鎌倉達男会長は、「121店舗の会員があり、飲食店が多数を占めているので、こういうイベントは有意義に思っています。これがきっかけでポイントカードを広め、自分たちも一歩前に出たいと思います」と抱負を語りました。
また、西船橋南口商店会・川野辺武雄会長は、「66店舗のうち、飲食店は12店舗あります。個人経営の飲食店が多数ありますので、カードの発行で地元の活性化をはかり、商店会のチームワークをとっていきたいと思います。西船の小松菜をもっと愛していただいて、作る側、食べる側のコミュニケーションを」と、今回のイベントに万全の体制でのぞむことを明かしました。

西船橋葉物共犯組合が出荷する小松菜は、根付きで一つひとつ手作業で束ねているのが特徴です。西船なな姫ちゃんをモチーフとした紫色のテープで束ねてあるのが目印。年間約100万束の出荷は、組合としては県下最大の売り上げです。

そんな小松菜を「地元の方にもっと食べてほしい」という願いから、小松菜の日（5月27日）に合わせて、「こまつなう」以外にもさまざまな活動が行われています。
学校への食育の呼びかけもその一つ。カルシウムが高い小松菜は日頃から給食によく使われているそうです。「子どもたちに『5月27日が小松菜の日だよ』と伝えてもらえれば」と平野さん。
また、1年を通じて、出前講師（小松菜の食育授業）、総合学習の見学受け入れなどを行っているそうです。

「西船橋の小松菜農家は、『地域の皆さんに小松菜を届けたい』と頑張っていることを知ってほしい。自分たちが住んでいるところで、小松菜という自慢できる野菜を作っているということを知って、広めてほしい。イベントを通じて、少しでも理解してもらえるといいなと思っています」

そして、「お子さんにも小松菜のことをもっと知ってほしい。たくさんの方に、農家と触れ合ってほしい」と、今年もふなっこ畑で「小松菜まつり」が開催されます。
小松菜料理の販売、たい焼き、パン、クイズラリーなど、お子さんが楽しめそうな催し物や、お買い物をした方が対象の抽選会などが予定されています。
西船橋の小松菜マスコットキャラクター「西船なな姫ちゃん」の人形を作る教室（1000円程度）も開催予定ですよ！

今年はいままでと異なり、紙の回数券ではなくICカードが採用となりました。
「常に新しいことにチャレンジしていきたいという思いから、ICカードの回数券導入に至りました。カードが地元の船橋市で使えるポイントカードにもなるということで、農業者側から面白い仕掛けができたらいいなと思って、このイベントを企画しております」

そのICカードには、３回分の飲食回数券が入っていて、店頭で専用端末に「ピッ！」とかざすだけの簡単操作です。3人で使ってもOK！