R.14×まいぷれ
第5回目は絵本作家であり、イラストも手がけるアルメイダ美緒（アルメイダ ミオ）さん。手がける絵本・デザインに隠された自己陶酔の世界とは？
ロンドン芸術大学でイラストレーションを専攻し、日本に帰国後、独自の世界観を描いているアルメイダさん。
R.14にデザイナーとして参加し、積極的に作品の展示を行っている。
アルメイダ美緒オフィシャルホームぺージ【絵本】 『ホーの家出』
自分の中に湧き上がる「何かはわからないけど、はきだしたい」を形にする。
鏡を見続けて、自分の中に自分をすいこませるような不思議な感覚。いつもこの感覚を大切にしている。
Q.なぜヨーロッパで大学を受けられたのですが？
■初めは国内を考えていました。しかし、受験をするにあたり、デッサンを学ばなければならなかったのですが、国内では規制が多くて、「自分表現」を上手にできないと思いました。
それに、小さい時からファンタジーが好きで、テイストにヨーロッパがかかせなかったんです。
Q.メルヘンチック、フェミニンな印象の作品が多いようですが、アルメイダさんの表現するものとは？
■自分の中に潜むものです。それが何なのかはわかりませんし、一言で表現はできません。
誰しも内に秘めたものはあるはずですが、わたしの場合、ガーリーでありながらどことなく「毒」のようなものを秘めていると思っています。
もちろん、純粋でキュートなものも描いたりはしますよ（笑）
【絵本】 『ホーの家出』の一枚
ホーはこの後、家出をする。
Q.この一枚は、アルメイダさんの内なる部分をわかりやすく表現していませんか？
■ホーの家出の一枚ですね。
窓の外は、漆黒の夜になる前の夕暮れ。後に手前のベットには旅行用かばん。
ストーリーに合わせて表現していますが、
鏡に映るものは、ホー以外を真っ黒にしています。
ホーが感じる内面を表現した時、「黒」という色は最もシンプルで、引き込む色であり、
もやもやとしたものを表現しました。
どことなく「毒」のようなものをかもしだししています（笑）
Q.アルメイダさんとのお話で、ふと宮沢賢治を思い描いてしまいました。独特の哲学的なものが宮沢賢治の作品にも、アルメイダさんの作品にもありますよね？
■哲学的というのは言いすぎです（笑）。ですが、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」など、独自の世界観の中に「恐ろしさ」を匂わせる作品がある点では共通しているのかもしれません。
宮沢賢治の作品は私も好きです。
でも、最近自分の表現するものは、よりシンプルに「キュート」や「ポップ」も多くなってきています。
自分の環境、心境の変化でしょうか（笑）
【絵本】 『バラの妖精』
祝福される２人。
悲しみにくれる。
【イラスト/Tシャツプリント】 絵本以外でも作品があります☆
女の子のわくわく。
キュートなシルエット。
知り合いからの紹介でR.14を知ったというアルメイダさん
Q.1 R.14に参加して感想はいかがでしょうか？
アーティストは常に刺激を求めていますが、アーティスト同士のつながりというものは意外と少ない方も多いです。自分の世界にひきこもりがちな人種が多いので（笑）
そんな中でR.14は多くのアーティストと触れ合うことができるので、刺激になっています。
自分の表現したいものを自由に表現させてくれるところは、イギリスの学校の校風と一緒で、表現しやすいです。
Q.2 アルメイダさんにとって、R.14ってなんですか？
私にとっては刺激の玉手箱。それでいて、言葉では表現できないですが、何か落ち着きのようなものを感じます。
まだまだ活動としては大きくないですが、アーティストの輪、地域の人たちとの輪が広がると私自身への刺激にもなるので、今後の活動に乞うご期待！！
豊かで柔らかな色彩。純和風で落ち着いた雰囲気をかもし出します。
Christmas（クリスマス）を楽しく過ごす子供たち。
皆さんもよいクリスマスをお過ごしください♪
R.14とは・・・
R.14（アールフォーティーン）はアーティストやアスリートに船橋の国道14号線を拠点として活動の場を提供することで、街を盛り上げる事を目的としたコミュニティーです。
R.14オリジナルＰＶ
