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8月14日に講演会「取掛西貝塚を考える~約1万年前の縄文ワールド第4弾~」を開催しました!

 第4回目となる講演会ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2度の延期を経ての開催となりました。なお、緊急事態宣言の発令に伴い、参加者数を大幅に縮小しての開催となり、145名のご参加をいただきました。ご参加いただいた皆様には、会場内での様々な感染症対策にご協力いただきました。改めてお礼申し上げます。

 講演会では、最初に、発掘調査を担当した文化課埋蔵文化財調査事務所の白崎から、これまでの取掛西貝塚の調査・研究の成果について報告いたしました。特に重要なポイントは「取掛西貝塚のここがすごい!」として、国史跡指定されることにつながったポイントを、わかりやすく解説しました。

講演会(白崎さん)

 次に、金沢大学 古代文明・文化資源学研究センター特任准教授の佐々木由香先生から、「取掛西貝塚からみた縄文時代前半期の植物利用」と題してご講演いただきました。専門である植物考古学からみた、取掛西貝塚の成果や展望について、縄文時代全体の植物利用や、他の遺跡との比較をまじえながら語っていただきました。多くの方に興味を持って聞いていただけたようで、なかには先生へ直接感想を伝えに来られた参加者もいらっしゃいました。

講演会(佐々木先生)

 最後に、大阪府立弥生文化博物館長(元文化庁主任文化財調査官)の禰宜田佳男(ねぎた よしお)先生から、「史跡の保存と活用~取掛西貝塚に期待すること~」と題してご講演いただきました。先生からは、船橋市が取掛西貝塚の国史跡指定を目指すまでの経緯をお話しいただいたうえで、国史跡とはどのようなものかを解説していただきました。さらに、史跡を保存・活用するうえで、どのような手法や課題があるのか事例を多数ご紹介 いただき、活用ではまちづくり・人づくりにつなげていくことが重要になること、取掛西貝塚には学術的価値だけでなくさまざまな価値があり、これから市民と行政が協働して史跡の保存と活用に取り組んでいくことが大切だとのお話がありました。

講演会(禰宜田先生)

 今回の講演会では、取掛西貝塚について、とても多くの方に関心をもっていただいていること、国史跡指定について喜んでいただけていることを改めて実感いたしました。船橋市では今後も取掛西貝塚の保存・活用や調査・研究の充実に向けて取り組んでまいります。

 なお、講演会にてお配りしたレジュメにつきましては、文化課窓口にて配布しておりますので、お気軽にお声がけください。

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