日頃より本連盟の事業に対し多大なるご理解ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。さて、新型コロナウイルス感染拡大に伴い全国に緊急事態宣言が出され、特に学校においては、長期の臨時休業となり、生徒の学力・体力低下への懸念、精神的な抑うつ状態も心配されるところです。6月以降、各中学校の授業が再開されたとしても、十分な練習期間や練習内容が確保できず、大会開催に向けては公共交通機関による移動、大会会場の密閉・密集・密接を避けがたく、熱中症も含め、選手・役員・保護者をはじめとする大会関係者の健康・安全が確保できない ことが懸念されます。
このような中、4月28日に全国中学校体育大会が、5月7日に関東中学校体育大会が中止となり、5月15日に千葉県中学校総合体育大会の開催中止についての通知がありました。
本連盟では、以上のような状況を踏まえ、6月27日から開催を予定しておりました、令和2年度第56回船橋市中学校総合体育大会(夏季)の開催可否について、船橋市教育委員会等とも慎重に検討を重ねた結果、本大会を安全に開催することは不可能だと判断し、大会の中止を決定いたしました。
各校の選手、保護者、指導者が大きな目標としてき た大会であり、特に3年生にとっては中学校生活最後の集大成となる大会ではありますが、本大会に関係する全ての皆様の命と安全を守るための苦渋の決断であることをご理解いただきますようお願いいたします。 なお、令和2年度第56回船橋市中学校総合体育大会(駅伝の部)及び、令和2年度船橋市中学校新人体育大会の開催の可否については、引き続き検討します。
夏の総合体育大会を目指し、日々運動部活動に一生懸命に取り組んできた中学生のみなさん、新型コロナウイルスという、見えなく恐ろしい敵に対し、総合体育大会を中止するという判断をしました。特に3年生にとっては、中学校最後の集大成となる大会であり、目標として きた 大会であったと思います。その舞台である総合体育大会を 中止するという判断の向こうには、大きな悲しみと目標を失った中学生のみなさんの姿があることは、痛いほど承知しています。
しかし、この決定は、みなさんの夢を奪うものではありません。みなさんの今までの努力が無駄になるものではありません。みなさんの安全・安心、そして命を守ることを選んだ結果です。
運動部活動やスポーツの目的は、心身の健全な育成にあります。心身の安全・安心が確保できない中での大会開催は、目的から大きく外れることになります。
日々部活動に励んできたみなさん、 学校が 臨時休業中でも大会に向けて自宅でトレーニングなどに励んでいた人もいると聞きました。 総合体育大会を開催することはできませんでしたが、みなさんの競技人生はこ れで終わりではありません。
総合体育大会を目指し、仲間と協力し、共に汗や涙を流した一日一日の取り組みが、みなさんのかけがえのない財産になっています。ぜひ、これからもスポーツの良さを感じ、スポーツに生涯かかわってください。
今年の総合体育大会を中止にせざるを得ない、この新型コロナウイルスに対し、自分を守る、他人を守る対策を、引き続きとってください。