手足、さらにはお腹や腰が冷えてしまう冷え性。

東洋医学では冷え性の原因を、①体を温めるエネルギー（陽気）がきちんと巡らない、②体が弱ってエネルギーが少なくなっている、③外から受けた冷えを追い出すことができない、の３つに大きく分類します。
このうち、②と③の２つは、原因が体の内か外にあるかの違いはありますが、両方とも「冷え」が原因ですね。
今回は、現代人に多い「①体を温めるエネルギーがきちんと巡らない」ために起こる冷え性についてお話いたします。

例えば、上半身は温かい又はのぼせ気味で足が冷える上熱下寒（熱が上、寒が下にある状態）。
身体の気というのは、上に昇ったり下に降りたりと上下で循環してなければいけません。
しかし、イライラすることが多い、悩みごとが頭から離れない、PCなどで目や頭を使う仕事が多いなど、頭ばかりを使っていると、体を温める気が上昇して下がりにくくなり、その結果足が冷えてしまいます。
この場合、気が昇って降りないのが問題であって、温める機能が低下しているわけではありません。

このような方が、ショウガのような体を温める食べ物を多く摂取するとどうなるか？
体の中で熱は作られますが、体の中の熱というのは上昇する作用がありますから、足の冷えは治らずのぼせの症状がきつくなります。
また、体の中に発生した熱と一緒に気が上昇しやすくなってますます足に気が至らなくなり、かえって足の冷えが悪化してしまうこともあります。

この場合の冷え性は、体を温めれば治るというものではありません。
場合によっては、足の冷えとは別の症状が悪化してしまうこともあります。
良かれと思ってやっていることが、新たな病気の原因になってしまっているかもしれません

体を温めても治らない。温まる食べ物を食べても治らない。
そういった場合は専門家にご相談ください。

伝統鍼灸 心月院
千葉県船橋市印内町599-3　サンライズビル201号室　（西船橋駅から徒歩1分）
TEL.047-494-4240
お問い合わせはこちら

まいぷれ船橋さんから取材していただきました！詳しくはこちら！
https://funabashi.mypl.net/article/shingetsuin_funabashi/