「髪は血余なり」
東洋医学では、髪の毛は「血」によって栄養されており、病的な脱毛は「血」の異常によって起こるとされています。
脱毛の原因としては、大きく分けて次の２つがあります。

①「血虚（貧血のような状態）」が起こっていて、髪の毛を栄養できない
②何らかの原因によって「血」が髪の毛に行き渡るのが遮られている

「血」を作る機能が十分でなかったり、「血」を必要以上に消耗する病的な状態であったりすると①のような状態となります。
他方、オ血（きちんと循環せずに停滞してしまった血）や湿痰（代謝されなかった余分な水分）が体に溜まると、「血」が髪の毛に行き渡るのが遮られて②のような状態となります。
鍼灸で治療を行う場合、なぜ①や②のような状態が起こるのか、ということを細かく分析し、その状態を改善できるツボを選んでいきます。
ですから同じ脱毛でも、選ぶツボも治療方法も異なるのです。
まさにオーダーメイド治療ですね。

伝統鍼灸 心月院
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