喘息は東洋医学では「哮喘(こうぜん)」と呼ばれていて、その原因として、急な冷えや湿気などの外的要因と五臓六腑の体内機能の失調による内的要因があります。
まず外的要因ですが、小児は体が未熟なので冷えや湿気などの外的環の変化に対応できないため、大人よりも敏感に反応してしまいます。
ただし、外的要因が同じ条件であっても喘息を起こしてしまう子とそうでない子がいるのは、体内機能の失調が普段からあるからです。
ですので、外的要因による喘息であっても、内的要因を無視して治療することはできません。
次に内的要因ですが、これには元々体が未熟である、飲食に不摂生がある、普段からストレスがかかりやすい環境にある、などの要因があります。
元々体が未熟である場合には、体内機能のアンバランスを解消し、壮健に成長できるよう促すことが第一となります。
次に飲食の不摂生。
お菓子の食べ過ぎなどはもちろんですが、意外と原因となるのが母乳です。
授乳期のお母さんの飲食バランスが崩れていると、当然お母さんの体から出てくる母乳にも影響があります。
例えば、授乳期に揚げ物やお肉など油ものをたくさん摂取していたために、母乳を介して湿痰という病理産物が小児の体内に形成され、痰がからむ喘息になってしまった、というようなことがあります。
体内にできてしまった病理産物を取り除くと同時に、飲食の状態を正すことによって治療します。
次にストレスによるもの。
ストレスが過度にかかっていると、気が伸びやかに巡らなくなり、呼吸器の働きを邪魔してしまうことがあります。感情の起伏によって起こる喘息はこのタイプが多いです。
特にお母さんがイライラしがちであると、その影響を受けやすいです。
できるだけストレスがかからないようにすると同時に、ストレスによって生じた気の循環停滞を取り除くよう治療します。
また、小児の場合は、体が未熟であるということを十分に考慮して治療する必要があります。
さらに、小児は大人に比べて気の動きが素早くデリケートなため、より慎重な施術を要求されます。
なので、小児を鍼灸で治療できるかどうかということは、腕の良し悪しを判断するモノサシの一つと言えるでしょうね。
ちなみに、小児の治療では、基本的に皮膚に刺し入れる鍼は使用しません。
写真のような触れるだけの鍼を使用して治療します。
写真では尖っているように見えますが、少し丸みを帯びていて皮膚に刺さることはなく、また、無理に押しつけることは絶対なく、皮膚に傷がつくといったことはありませんので、安心して受けて頂けます。
いろんな治療や養生をしているけどなかなか治らないようでしたら、鍼灸治療をぜひ一度ご検討ください。
伝統鍼灸 心月院
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