コレステロールを減らし、整腸、便秘にいいといわれているごぼうについてお話いたします。5月10日ごぼうの日から一日過ぎてしまってゴメンヤサイ(>_<)

野生のごぼうは広い地域で見られますが、野菜として栽培されているのは日本が主で、千年以上前からと推定されています。中国では古くから、特に種が薬として用いられています。中国で野菜として食用する習慣は、明の時代まであったのですが、現代ではなくなりました。福建省産のささがきごぼうが輸入されていますが、当地では食べないそうです。

東洋医学的効能として疎散風熱透疹(ソサンフウネツトウシン)→のどから発症した風邪によく効き、はしかや風疹がこじれて肺炎になることを防ぐ。解毒利咽(ゲドクリイン)→体内の毒素を除き、喉の腫れ、痛みを解消する。などがあります。
他にも、体を温め、解熱、発汗、利尿の効果があると古くから知られています。ごぼうが体を温める理由は、ピリ辛の風味で発散・発汗の力があり、発汗作用が寒気を追い払い、また利尿作用が体内の余分な水分(湿邪)を取り除くので体が温まるのです。
ですが、ごぼうの粗い食物繊維成分は消化しにくく、胃腸の負担になります。そのため「気血両虚」、「陰虚」、「陽虚」、「老人」「小児」で胃腸が強くない方は控え目に。

ごぼうには、野菜の中で最も多くの食物繊維が含まれています。ごぼうを噛んでいると口の中に残るものがある、それが食物繊維です。
なぜ食物繊維が便秘に効くのかというと、食物繊維は腸の掃除係と考えると分かりやすいです。人が食べ物を食べて消化管を通過する時間は約24～72時間といわれていて、その大半は大腸を移動しています。消化管内では多量の消化液が分泌されているのですが、その水分を食物繊維が吸収し、膨張することで便をやわらかくして沢山の量の排便につながっています。
そもそも食物繊維は体内の消化酵素で消化されにくく、そのまま排泄される成分。消化されずに大腸に運ばれ、そこで重要な機能を果たしていることが、近年分かってきました。便秘を予防、改善するということは腸内環境を整えるということになるし、他にも食物繊維には血糖値の急激な上昇を抑える働き、コレステロールの吸収を抑制する働きもあり、女性にとってうれしいのは肥満防止です。食物繊維は水分でふくらんで、かさを増すので胃内での滞留時間が長くなる。だから満腹時間が持続して食べ過ぎを防いでくれます。

ごぼうはアク抜きをすると、薬効成分が抜け出てしまうのでほどほどにし、水にさらしすぎたり煮すぎたりすると体を温める効果がなくなるので、薬効のため煮すぎないよう注意して料理してみてください。

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