9月２９日はフグの日です！
今回は、毒性があるものの、その美味に魅了されるフグの栄養と東洋医学的薬効について解説します。

まずは現代栄養学のお話。
リジン：必須アミノ酸で、体の組織の再生や成長に関り、抗体やホルモン、酵素の合成にも関わります。肝機能を高める働きがあるので、不足すると疲れ、集中力低下、めまい、吐き気、貧血などの症状が出ます。
リジンは食品の中で最も欠けやすい必須アミノ酸で、米や小麦粉などの穀物には含まれていません。フグには、アミノ酸の組み合わせが理想的なスコア１００のタンパク質に含まれています。

次に、東洋医学的効能です。
いくつかありますが、
補脾去湿(ホヒキョシツ)→消化機能を高め、余分な水分(湿邪)を解消する。
去痔(キョジ)→痔に効果がある。

フグは「温性」の補養品です。胃腸の弱い方には非常に良いですが、熱っぽい方、イライラしやす方など体に熱がこもっている方には不利なので、控え目に。
また、食べ過ぎで胃がもたれている方も控え目に。

大根とフグの相性は非常に良いです。生姜汁に大根とフグを入れて臭みを除き、更に陳皮を入れて煮込んだスープはとても胃に優しくおすすめです。

フグの毒素は価値があり、国際市場で１ｇ５万ドル程度だそうです。脚気やとびひ、リンパ結核に効果を示すという報告があるそうです。


参考文献：『東方栄養新書』『栄養素図鑑』

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