11月21日はカキフライの日です!
今回は、ビタミンB1・B2・B12などのビタミン類や、亜鉛・鉄などのミネラル、アミノ酸、タウリン、グリコーゲンなどを豊富に含んでいる牡蠣の栄養と東洋医学的薬効について解説します。
まずは現代栄養学のお話。
今回は、牡蠣に多く含まれる鉄分について解説します。
鉄分:鉄分は成人の体内に約4gほど含まれ、その七割は酸素を運ぶ機能鉄で、残りは肝臓に貯蔵されます。
鉄分が不足すると酸素不足状態になりやすく、息切れやめまいなどの貧血状態もあらわれます。
体内の鉄分は再利用できるので、1日1㎎を補充すればよいとされています。
よく鉄不足=貧血というけれど、貧血といっても、次のような原因があります。
鉄欠乏性貧血は名前の通り、鉄が不足することが原因となって起こる貧血のこと。
栄養バランスの偏りから鉄の摂取量が不足したり、妊娠や授乳中などで沢山鉄が使われてしまうと起こります。
それに対して体内の血液量が少なくて起きるのが貧血。
月経などで出血が多くなったり、病気で出血が続いていると起こりやすくなります。
鉄は再利用されるといっても、体内に鉄量が少ないと当然、貯蔵鉄も不足する。
特に女性の場合は月経によって毎月鉄が失われ、また妊娠や出産でも失われます。
ただでさえ貧血になりやすいのだから、積極的に摂らなければなりません!
次に、東洋医学的効能です。
カキは効能が特に多い食材の1つです。
重鎮安神(ジュウチンアンシン)→精神を安定させる。
潜陽滋陰(センヨウジイン)→身体の冷ます機能を強化してのぼせを解消する。
軟堅散結(ナンケンサンケツ)→腫瘤を軟らかくし小さくする効能がある。
美顔(ビガン)→冬季に肌を滋養するため美顔に効果がある。
などなどまだあります。
カキは、虚弱の方の滋養に良いですが、吸収を考えて胃腸の弱い方は1日1個を上限にとどめておきましょう。
生ガキの旬は11月から3月で、鮮度が命です。その鮮度は判断しにくいですが、カキの身が丸く盛り上がって、身のふちに黒みがあり、鮮やかでつやがあるものを選びましょう。
参考文献:『東方栄養新書』『栄養素図鑑』
伝統鍼灸 心月院
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