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GO!GO! 千葉ジェッツ

「“I”ではなく“チーム”であることをこのチームに残したい」大野篤史ヘッドコーチ

就任2年目、“Be Proffesional”を極める覚悟を語る。

2017/08/18

千葉県初のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」の情報をお届けする千葉ジェッツ公式応援サイトです。どのメディアよりも熱く深い愛情を持って取材記事を更新していきます。
昨シーズンから千葉ジェッツを率いる大野篤史ヘッドコーチ。初の監督にして、チームを天皇杯優勝へと導いたのは記憶に新しいところです。しかしチャンピオンシップでは栃木ブレックスに悔しい敗戦を喫し、二冠とはなりませんでした。

2年目となる今シーズンの練習が始まりましたので、お話を伺ってきました。

「“I”じゃなくて“チーム”であることをこのチームに残したい」

― まず昨シーズンの振り返りをお願いします。

シーズンが始まった頃にやりたいと言っていたことはできてきたと思います。少しずつですが千葉ジェッツというチームの変化を、自分も選手も実感し、ファンの方も感じてくださったのではないかと思います。ただ、もっともっとチームとして戦うというところにフォーカスしなければいけないと最後のチャンピオンシップで感じた、そんなシーズンでした。

― 最後の栃木戦はいろいろな意味で心に残る試合でした。

自分が言ってきたこと、やりたいことを理解してもらっていた部分と、突き詰めていかなければいけないところと、選手一人ひとりに問い詰めないといけないかなと思いました。
それがチームのカルチャーであり、アイデンティティです。「I」じゃなくて「チーム」であること、自分じゃなくてまずはチームだということを、僕はもっとこのチームに残していかないといけないと思いました。

― チャンピオンシップでは、栃木のケミストリー感じました。それが千葉ジェッツに足りなかったのでしょうか。

そうですね。僕らはそこを目指さなければいけない。ああいうチームにならなければいけないと思っています。
2017年5月14日対栃木ブレックス戦。前半で大きくリードするも逆転され敗退。これが昨シーズンの最終戦となってしまった。
2017年5月14日対栃木ブレックス戦。前半で大きくリードするも逆転され敗退。これが昨シーズンの最終戦となってしまった。
― しかしチームのまとまりはできたのではないでしょうか。創設以来取材をしてきて、勝ったときも負けたときも、ヘッドコーチと選手がまったく同じ考えをおっしゃるのは初めての体験でした。

それはよかったです。その手応えはありました。
ただ、オールジャパンで優勝できて、チャンピオンシップも優勝するチャンスがありました。選手のタレントやチーム力で負けたのではなく、チームとしての成熟度だけだったと思います。
ではそれができていれば二冠を獲れたかというと、それはわかりませんが、違う結果になりうる可能性は十分あったと思っています。

― 昨シーズン当初、技術のつなぎ合わせでは勝てないとおっしゃっていました。今年もかなりタレントが揃っていますが、同じ気持ちですか?

そうですね。やるべきことは同じです。プレーは変えていくべきですが、バスケットのスタイルや、チームとしてどうあるべきか、どうしなければいけないか、それを去年より深く突き詰めていかなければいけないと考えています。

― ただ昨シーズンとは、スタートの土台がまったく違うかと思います。

はい、選手も僕がどういう人間なのか、理解してくれていると思います。何が許されて何が許されないのか、選手一人ひとりが僕のことをわかってくれているのでスタートは違います。
これだけお客さんを集めるチームの一員としてバスケットをすることがどういうことなのか、選手一人ひとりの自覚はすごく上がったと感じています。

― 昨シーズン、選手が冷静さを欠いたときにベンチで手を握ってあげるなど、選手の立場に立って指揮を執っていらっしゃる印象を受けました。

バスケットするのはコーチじゃないので、選手が一番です。わがままにプレーさせるのはよくないですが、まずは選手が気持ちよくプレーするために、チームの一員としてチーム力をあげられるように、僕らがサポートすることが大切です。
2017年3月11日、冷静さを欠いた選手をベンチに下げ、両手を握り説得。このあと選手はコート上で大活躍し、勝利に貢献した。
2017年3月11日、冷静さを欠いた選手をベンチに下げ、両手を握り説得。このあと選手はコート上で大活躍し、勝利に貢献した。

「もっとテンポを速く、アグレッシブなバスケットを」

― 今年は代表組(小野龍猛選手、富樫勇樹選手)に加えて、ユニバーシアード競技大会に向けたU24日本代表の原修太選手が遅く合流します。

そうなんですよ。一番心配な子(原選手)が一番遅くに合流で(笑)。
ただ代表はいい経験です。どんどん経験を積んで、いい選手になると思います。

― ご自身もユニバ―シアードを経験されていますね?

はい、経験しました。原には、いろいろなものを経験して、自分に何が足りないのか、何が必要なのか、何が長所なのか、見つけて帰ってきてほしいですね。バスケットボールのスタイルはコーチによって違うので、ジェッツの中でどういう風にするのかを考えて。
でも話をしたときに、少し欲が出てきたなあと思いましたので、ジェッツにとってもいいことですね。

― 戦力についてお聞きします。成長著しい石井講祐選手と原修太選手、そこにアキ・チェンバース選手の補強がありました。

講祐、原、アキ、龍猛、それぞれタイプも持ち味も得意なことも違う選手なので、その4人がいいパフォーマンスができる時間帯にプレーをさせてあげられればなと思っています。
シューターばかりということではなくて、一人ひとりパーソナルが全然違う4人なので非常に楽しみです。
― 外国人選手の補強はいかがでしょうか。210cm級の選手は不在ということになります。

チームとして、去年よりもっともっとテンポを速く、アグレッシブにしたいと思っています。なので、人間性ももちろんですが、スクリーンしてダイブして走ってという機動力を重視しました。
一人は日本で初めてプレーする選手なので不安もありますが、しっかりと調査してこの2選手がいいという決断に至りました。大きい選手、重たい選手がいるところには苦戦するかもしれませんが、彼らが追いつけないような速いバスケットをしたいと思っています。

― 去年も速かったですが…。

もっともっとです。

― では夏は走り込みをしてきたのですね。

はい、我樹丸(多田ストレングストレーナー)がすごく走りこませていますよ。

2年目の“Be Proffesional”を突き詰める

― 昨季はコミュニケーションとハイエナジーという部分を強調していらっしゃいました。今年はいかがでしょうか。

チームのゴールは優勝だと思います。それまでにハイエナジーで、タフで、日々成長を実感できるチームで、団結して一つになってバスケットをできるチームになります。
単体じゃなくて個体となってひとつのものを目指せるチームになることをチームゴールにして、チームカルチャーとかアイデンティティとか、昨年もやったことを掘り下げてやろうと思います。

― 今季のチームスローガンは?

今シーズンも“Be Proffesional”でいきます。去年の終わり方が気になるので、佐藤博樹GMと話して、ここを突き詰めてジェッツの根底にして、幹にしたいと思っています。プロとはなんぞや、プロとはどういう存在にならなければいけないのか、僕も含めて突き詰めていきたいと思います。

― 昨年の“Be Proffesional”とはまた違った意味を持っているように聞こえます。昨年はスタートとしての“Be Proffesional”、今年は根付かせるという意味での“Be Proffesional”

はい、まだ成長段階だと思うんです。まだまだ彼らはプロになれる。去年のこの時期と同じかと言うと、絶対にそんなことはありません。プロとしての自覚もできて、すごくいいチームになってきていると実感しています。でもGoodな(いい)チームじゃなくて、Excellentな(非常に優れた)チームになりたいんです。ここまでプロとして成長してきたけど、もっと成長しようとこのスローガンにしました。

― お聞きしていると、二冠を取るぞというよりは、“Be Proffesional”なチームを作って、結果として二冠がついてくると感じました。

チャンピオンスポーツなので、もちろん毎回優勝したいですよ。でもそんなに勝ち続けるチームなんて、どのスポーツにもないじゃないですか。でも「勝つ可能性のあるチーム」になり、何十年もそうあり続けることはできると思うんです。
その土台はプロとして、このチームとしてのカルチャーやアイデンティティがしっかりしているチームだと思います。たまに1~2年優勝するけどまた成績が下がる、ということではなくて、ずっとチャンピオンの可能性があるという状態でいられるチームでありたいんです。
もちろん勝ちたいですよ。でも勝つということは、口で言うほど簡単じゃないんですよ、本当に。ただチャンスがないチームにだけはしたくないと思っています。

― 昨年同様、最後の最後まであきらめないチームですね。

はい、あきらめません。
― ところで、監督業を1年やってみて、いかがでしたか?

本当に、びっくりするくらい大変でしたね。白髪の増え方が半端じゃないですもんね。通っている美容院で、また今月も増えましたねって毎月言われていました(笑)。

― それでもまたヘッドコーチになってくださった!

いえいえ、ならせていただきました。やっぱり成し遂げたいものがあるんです。昨年天皇杯とって、その充実感とか満足感とか、あの瞬間でしか味わえないものを選手と共有したいという思いだけですね。

― 千葉ジェッツは注目されているので、今季もメディアが押し寄せると思います。

喋るの好きじゃないんですよね。それは一年経っても変わりません。慣れないんですよ。喋りが上手くなりたいなと思うんですけどね。

― 意外です。試合後の会見はとてもわかりやすいです。今季もどうぞよろしくお願いします。

はい、ぜひ。よろしくお願いします

今年も富樫選手中心のチームを作っていくと明言。ファンの方の期待度があがっていることも、十分に感じていらっしゃいました。シーズン中は心休まることがなかったとお察ししますが、シーズンオフは広島にいるご家族と楽しい時間を過ごし、リフレッシュしてきたそうです。
試合中は冷静に戦況を見続ける印象ですが、試合後の囲み会見では時折本音をのぞかせることもあり、その人間味あふれるお話がとても魅力的です。

昨年のこの時期にインタビューした内容は、シーズン終盤になってもまったくぶれていなくて、プロフェッショナルとはこういうことなのかと思いました。
昨年よりさらに選手が成長し、チームが成熟する過程を、みなさんとともに追いかけたいと思います。

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