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ふなばし人脈駅伝

市川清実さん インタビュー

相手に“寄り添った”看護を届けたい

2015/12/25

市川 清実(いちかわ きよみ)さん

 船橋の好きなところ:安心して年を重ねられるところ。医療体制が充実しているなあという実感がありますね。

 セコメディック訪問看護ステーション 所長
 所在地:千葉県船橋市豊富町696-1
 電話番号:047-457-7453

「ふなばし人脈駅伝」第30回! 

みなさんあけましておめでとうございます!

新年最初の『ふなばし人脈駅伝』は、セコメディック訪問看護ステーション 所長 市川清実さんをご紹介します!
前回ご登場いただいた梶原さんからは「訪問看護という役割で在宅医療に取り組んでいる方で、船橋が大好きな方なんですよ」とのお言葉をいただいています。
それでは市川さん、よろしくお願いします!

在宅医療における訪問看護、苦労の中に見出す価値とは

――訪問看護とはどのようなお仕事なのかご紹介いただけますか?
訪問看護は自宅で療養する人たちのお宅に訪問し、看護だけでなく身の回りのお世話も含めて療養のサポートをするものです。私たちは患者さんのことを“利用者さん”と呼ぶのですが、医師と連携しつつ利用者さんごとにあった看護をどれだけできるか、が訪問看護のポイントになっています。
“在宅医療”という言葉が広がって、自宅で治療・療養をうけたいという声がどんどん上がるようになってきたんです。その中で私たちのような訪問専任の看護師は、利用者さんや家族の方が安心して暮らせるよう寄り添ってサポートしています。

――在宅医療の話もしばしばうかがいます。現状は大変だとか……
担い手が少ないっていうのが大変さにつながっていますね。自宅での療養を希望される方は増えてきているのに、それに対して保険制度が不十分だったり、訪問医・看護師が少なかったり。それに加えて私たちは24時間365日いつでも、利用者さんの容態に応じて動けるようにしておかないといけない。疲労度も大きいです。
それでも在宅医療だからこそのよさがあるんです。それは「その人の尊厳を守れる」ということ。病院だとどうしても大勢の患者さんの中の一人になってしまいがちで、利用者さん自身孤独を感じている場合もある。でも家に帰れば誰かのお父さんだったりお母さんだったり、その人の居場所があります。そういったものを尊重して、その人たちの人生を大事にできる、それが在宅医療の最大のよさだと私は考えています。だからこそ、大変でも訪問看護という形で在宅医療に関わっていることを誇りに思っていますし、頑張ろうって思えますね。

利用者さん、そのご家族、看護師……すべての人とのかかわりを大切に

――今のお仕事の中で市川さんが一番大切にされていることを教えてください。
やはり人とのつながりやかかわり合いですね。利用者さんとはもちろんですが、医師やケアマネージャー、他の看護師とも密にコミュニケーションをとっています。これによって自分の担当する利用者さんの状態を共有し、適切な処置を取れるようにしています。
その上で利用者さんのご家族ともコミュニケーションをとることが大事だと感じています。ご家族の協力無くして在宅での療養はできないですし、利用者さんと同じくらい不安に思っていらっしゃる方もいます。そんな不安を取り除けるような、身近な頼れる存在になりたいですね。利用者さんだけでなく、ご家族の方も安心して在宅での療養に専念できる体制をつくるのが私の仕事だと思っています。

――他のエリアの看護師の皆さんとのつながりもあるとか。
この春、訪問看護に携わる看護師で連絡協議会を立ち上げたんです。「ふなばし市訪問看護連絡協議会」といって、そこで船橋内の訪問看護師の方々とつながる機会ができました。研修や他業種の方との交流を通して、それぞれのレベルアップを目指しています。でもそれだけじゃなくて、食事に行ったりもしてるんですよ。勉強会や研修だけでない、より親密な関係ができることでお互いに相談しあえるような仲間になっているなと感じますね。
さらには船橋の医療従事者をつなぐ「ひまわりネットワーク」というものもあって、梶原先生と知り合ったのもその団体のシンポジウムでした。他の地区の方々が実践されていることを参考にさせてもらうことも多く、とても刺激になっています。
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