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編集部のつぶやき(千葉・船橋・市川・習志野・鎌ケ谷・松戸)

「東葉門」(東葉高等学校正門)は飯山満に佇む文化財。高校と地域の絆がつなぐ未来!

更新)

創立100周年を迎えた東葉高校は、地域に愛され、生徒と歩む。歴史が息づく「東葉門」を地域のシンボルに

提供:学校法人船橋学園 東葉高等学校

飯山満の地にずっしりと構える「東葉門」

東葉高速鉄道の飯山満駅を降り、静かな住宅街を歩くこと約6分。突然、歴史の重みを感じさせる重厚な「東葉門」が現れます。横幅約21メートル、奥行き約4.5メートルに及ぶこの門は、東葉高等学校の正門として、毎日たくさんの高校生が利用しています。

なぜ飯山満の地にこの門が存在するのか、高校生活にどのように溶け込んでいるのか、東葉高校を訪ねてきました。

1. 日常にある古(いにしえ)。東葉高校正門は船橋市内唯一の国登録有形文化財

春には満開の桜を携え、日本ならではの趣を見せる

かつてこの場所には、この地域の名主惣代を務めていた近藤四郎左衛門家の屋敷がありました。その近藤家の跡地に東葉高校が移転した際に長屋門が修復され、学校の正門として「東葉門」と名付けられたのです。

明治時代中期の建立といわれ、2000年には国の有形文化財に登録されました。同じく国登録有形文化財だった玉川旅館が、2020年にその約100年に渡る歴史の幕を閉じて建て壊されたことで、現在は船橋市内で唯一の国登録有形文化財です。

 

「東葉門」をくぐると、校舎へと続く石畳の両側に桜の樹が並び、春には美しく咲き誇ります。まるで卒業や入学を祝うために、地元に根差した「東葉門」が桜を咲かせているかのような光景です。地域の方や近くの保育園から桜を見たいと問い合わせがあるほどで、地域の方々から愛されています。

2. 過去と現在をつなぐ「東葉門」。積み重ねてきた歴史に想いを馳せるシンボル

 

今年100周年を迎える東葉高校には約1,200名の生徒が通います。その多くが船橋市内在住で、地元からも愛される学校として存在感を示します。通学路は保育園の送り迎えをする道を避け、学年で分けるなど、近隣住民への配慮も。地域に根差す学校として、「東葉門」がどのような存在なのか、笹原副校長と堀江事務局次長にお話を伺ってきました。

お話を伺った堀江事務局次長(写真左)と笹原副校長(写真右)

ー「東葉門」は非常に趣のある姿ですが、特におすすめの季節はありますか?

 

笹原副校長(以下、笹原) やはり桜が咲いている時期ですね。校舎の上層階から見ると、桜の中に東葉門が見えて素敵です。また滅多に見られないのですが、雪景色の中では「静」を感じ、わびさびのある落ち着いた雰囲気がとても趣深いものです。


堀江事務局次長(以下、堀江) 実は夏の暑い日でも、「東葉門」の中だけは涼しく過ごせます。資料館の中にいると、蝉の声に自然を感じ、タイムスリップをしたような錯覚にとらわれます。

 

ー「東葉門」は学校にとってどのような存在でしょうか。

 

笹原 今年創立100周年を迎え、長きにわたる歴史の一部を刻んできました。正門である「東葉門」は、その歴史を物語るものであり、学校を象徴するものだと思っています。いま通っているこの時代の姿だけではなく、先輩たちが積み重ねてきた歴史を実感させてくれて、古に想いを馳せることができます。過去と現在をつなぎ、学校や地域の歴史を体感させる貴重な存在であり、そういう意味で生徒たちは恵まれた環境にいると言えるのではないでしょうか。

 

堀江 今は「東葉門」という文字があって学校の正門としてわかりやすいのですが、当時は近藤四郎左衛門家の長屋門でした。人が住めるようになっていて、使用人の方がお住まいだったそうです。その子孫の方が近隣に住んでいらっしゃって、地域の歴史につながっているのだなと思います。

「東葉門」の中は、歴史会館として貴重な資料が保存されている

ーその地域の中で、生徒さんたちに伝えたいことを教えてください。

 

笹原 私たちは自主性を重んじており、授業でも自分で考える力を養うよう指導しています。ホームルームでは生徒が自主的に前に出てどんどん進行しますし、勉強合宿や朝学習も生徒自ら率先して取り組むことが自然とできています。

 

堀江 100周年のためにアンバサダーを募ったところ、多くの生徒が手を挙げてくれました。部活と両立して積極的に取り組んでくれて、しかもニコニコしながら楽しそうにしているのを見ると、ありがたいなと感じています。

使用人が住んでいたという部屋が、左右に一つずつ

3. 地域に根差す高校として。日々の風景であり続ける取り組みを

 

校舎内には、さまざまなチラシが貼られていました。授業や部活のことだけではなく、校長先生企画の放課後イベントなど、生徒たちが自分の意思で参加できる場所が多数用意されているのです。学校内だけではありません。生徒たちが地域に溶け込んで活動する場についても教えていただきました。

地域との交流ができるイベント参加。公式マスコットキャラクター「とよすけ」も活躍!

 

飯山満公民館で毎年開催される福祉まつりやこども祭りに参加して、地域の方々との交流を図っています。福祉まつりでは、生徒がスタッフとして参加したり、ダンスドリル部がダンスを披露したりと大活躍。とよすけも場を盛り上げます。とよすけは東葉高校の公式マスコットキャラクター。「東葉門」の周りは自然が残されており、東葉生を応援するために飯山満の森からやってきたのだそうですよ。こども祭りでは、市民の会の方が「東葉門」の素晴らしいパネルを丹精込めて作り、とよすけとの記念撮影が実現しました。

福祉まつりで、子どもたちとふれあう公式マスコットキャラクター・とよすけ

ピーターパンとコラボした「とよすけパン」を4月に販売!

 

ピーターパンの職人が、手作りで一つひとつ仕上げる「とよすけパン」。東葉高校の創立100周年を記念して、コラボが実現しました。何とも愛くるしい表情で、優しい甘さの大納言入りうぐいすあんが、たっぷり包み込まれています。リーフレットやポスターの制作には、美術部の生徒が参加しました。パン1個につき20円が、東葉門保全活動のために寄付され、地元の文化財応援につながっています。

なんとも愛くるしい表情の「とよすけパン」は、ピーターパンとのコラボ

ガイドブック『とよさんぽ』は生徒と地域の方が一緒に活動!

 

地域を知って歴史を知る新たな学びとして、飯山満のガイドブック『とよさんぽ』作成を、2024年6月に実施。生徒が通学路を超えて飯山満駅周辺の4スポットを訪れ、地域のみなさんにお話を聞いてレポートを作成しました。撮影は写真同好会の生徒たちが行っています。地域の方も、キャッチコピーを生徒と一緒に考えるなど非常に協力的で、地域の温かさを知ることになりました。

地域の方と生徒が一緒に取り組むという貴重な体験の場になった

「東葉門」を地域の方の憩いの場にするため、今後クラウドファンディングを実施

 

貴重な建造物である「東葉門」保全のため、クラウドファンディングを実施中です。「東葉門」は、反対側に回ると両側に部屋があります。「東葉門」の修繕に加え、この部屋を市民の方に開放できるギャラリーにリフォームすること、そして周辺にベンチを置いたり季節の花で彩ったりして木庭として整備することが目的です。

実現すれば、門の周りで地域の方々がひと休みし、ギャラリーでゆったりと作品を鑑賞し、「東葉門」が飯山満の地でさらに存在感を増すことになりそうです。

部屋の一つは歴史会館。もう一つは高い天井を活かしてギャラリーへ。

取材を終えて

取材に訪れたのは、桜の時期が終わる頃でした。枝が風に揺られ、今まで体験したことがないほどの花吹雪が舞い、石畳は一瞬にしてピンクの絨毯となりました。先生方のお写真もよく見ると、花びらが舞っているのがわかります。一年の中でもっとも華やかな時期にお邪魔し、先生の素敵なお話に仕事を忘れて聞き入ってしまいました。創立100周年のコンセプトの一つが、「これまでお世話になった方への感謝」で、先輩や地域の方に恩返ししていきたいという言葉が印象的でした。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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