「肝腎要(かんじんかなめ)」の言葉の通り、腎臓は重要な臓器といわれています。腎臓は腰より少し上の背中側に、左右1つずつある臓器です。大きさは大人のにぎりこぶしくらいで、そら豆のような形をしています。
腎臓のはたらきは主に3つあります。
全身をめぐる血液から老廃物や毒素を取り除き、血液をきれいにします。
体内の水分や電解質(ナトリウム、カリウム、リン、カルシウムなど)の量を調整し、体内環境のバランスを保っています。
赤血球をつくるホルモンや血圧を調整するホルモンの分泌や、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの活性化をしています。
慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓が障害されたり機能低下が続いている状態のことをいいます。
次の1)、2)のいずれか、または両方が3か月以上続く状態です。
1)尿異常、画像診断、血液検査、病理診断で腎障害の存在が明らか、特に 0.15 g/gCr 以上の蛋白尿(30 mg/gCr 以上のアルブミン尿)が存在している
2)糸球体ろ過量(GFR)が60mL/分/1.73平方メートル未満
日本における患者数は約2,000万人(20歳以上の5人に1人)と推計され、新たな国民病ともいわれています。慢性腎臓病の原因はさまざまですが、最近では、生活習慣病による慢性腎臓病が増えています。乱れた生活習慣や肥満により高血圧症、糖尿病、脂質異常症が引き起こされると動脈硬化が進行し、慢性腎臓病を発症させたり、悪化させたりしてしまいます。また、慢性腎臓病の悪化は、脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高まります。
慢性腎臓病は初期には自覚症状がないため、病気に気づかないまま放置してしまい、進行してから気づくことが多いのです。しかし、適切な治療を受けず放置して末期になると、透析療法や腎移植が必要になる場合があります。また、腎機能は一度低下してしまうと回復させることが難しいといわれるため、早い段階で腎機能低下に気づき、進行をおさえることが大切です。
慢性腎臓病の早期発見のためには、定期的に検査を受けることが大切です。
人間ドックやかかりつけ医のもとで検査を受けることができます。詳しくは医療機関または主治医にお問合せ・ご相談ください。
※船橋市国民健康保険に加入されている40歳以上の方に実施している特定健康診査(無料)では、平成25年度から腎機能検査項目を追加しています。
尿の中にたんぱくが出ているかどうかを調べる検査です。腎機能が低下すると、尿にたんぱくがもれ出てきます。
筋肉が運動する際に代謝されてできる老廃物です。腎機能が低下すると尿中に排泄されず、血液中のクレアチニンの量が増えてしまいます。
1分間にどれだけの血液をろ過して、尿を作れるかを示しています。血清クレアチニン値や年齢、性別などから計算され、腎機能がどの程度残っているかを推定することができます。
※あなたの年齢と性別、血清クレアチニン値でeGFRをチェックすることができます。詳細は、日本腎臓病協会のページをご覧ください(新しいウィンドウで開きます)。
※糖尿病など持病をお持ちの方は主治医にご相談ください。
※かかりつけ医がいない方は、千葉県CKD対策協力医へご相談ください。千葉県CKD対策協力医リスト(新しいウインドウで開きます)

慢性腎臓病の発症・進行の予防のためには、塩分をとりすぎないように注意することや、生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防や改善、禁煙が大切です。
健康づくり課では、平成25年度から慢性腎臓病の予防と悪化防止のための保健事業を行っております。40~74歳の国民健康保険加入者が受診した特定健康診査および人間ドックの結果、腎機能の項目が基準に該当する方へ、市の保健師や管理栄養士が電話や家庭訪問をさせていただくことがあります。