世界保健機関(WHO)は1997年の世界保健総会で、1882年3月24日に細菌学者ロベルト・コッホ博士が結核菌の発見を発表した日にちなみ、毎年3月24日を「世界結核デー(World TB Day)」と制定しました。世界各地で結核の啓発活動が行われます。
当市では、3月11日から3月25日までは、船橋市保健福祉センター1階ロビー、3月16日から3月25日までは船橋市中央図書館において、結核に関するパネル展示を行います。
この機会に、結核に関する正しい知識を身につけましょう。
結核は、結核菌という細菌によっておこる感染症です。たんの中に結核菌を排出している患者が咳をすると空気中に結核菌が飛び散り、それを直接吸い込むことで感染します。結核の症状(長引く咳、たん、微熱、体のだるさ)には特徴的なものがなく、早期には目立たないことが多いため、特に高齢者では気づかないうちに進行してしまうことがあります。
昭和20年代まで「亡国病」と恐れられ、国民の死亡原因の第1位だった結核も、いまでは医療と生活水準の向上により「薬を飲めば治る病気」となりました。
しかし、結核は過去の病気ではありません。今でも全国で年間1万人以上の新しい患者が発生し、約1,500人が命を落としている日本の主要な感染症です。現代の日本では、高齢者と外国生まれの患者の結核が大きな課題となっています。
新たに結核と診断された者の年齢で見ると、15歳から39歳までの年齢層で増加がみられており、これは主に外国出生結核患者の増加によるものです。逆に、40歳から89歳までの年齢層では減少となっていますが、各年齢階級別で全体に占める割合は、80~89歳が最も高く、結核患者に占める高齢者(80歳以上)の割合は4割以上にのぼっています。
2~3週間の咳と、発熱・寝汗・体重減少・血痰などの症状があったら、胸部エックス線検査を実施し、結核の疑いがあったら3回の喀痰塗抹培養検査を実施してください。また、市中肺炎の治療を7日間行っても改善しないようでしたら、胸部エックス線検査と3回の喀痰塗抹培養検査を実施してください。
胸部エックス線画像で結核が疑われる場合は、できるだけ過去の胸部エックス線画像との比較読影と3回の喀痰塗抹培養検査を実施してください。