二十四節気の「大寒」となりましたね。
朝起きると、我が家の庭の小さな畑や、犬の散歩道には、大きな霜。
布団から出るのが本当に億劫になる寒さですが、日差しがあれば日中はポカポカと温かかったり、まさに「三寒四温」のこの季節。
「冬に、温かい住まい」にするためには、断熱材や窓を工夫したり、暖房器具の選定をしたり、とありますが、その一つに「人が触れる『床』の材料」を工夫します。
ひとことに無垢の床といっても、樹種によって見た目はもちろん、さわり心地（足ざわり）など様々。私がおすすめしているのは、杉の床です。その中でも、できれば国産の杉、そして厚みは3cmと厚いもの。
国産のものをオススメしているのは、食べ物でもなんでも、できることなら地産地消もしくは日本国内ものを消費して、日本の経済活性化の（ほんのほんの少しだけど）一役を担いたい、という想いもあります。
そして、あえて3cmという厚さを推すワケは、自邸での体験から。我が家は1階は3ｃｍ、2階は1.5ｃｍと半分の厚みの杉板にしましたが、柔らかさ・温かさが、やっぱり違います。
杉の特徴として、柔らかさ・温かさがあるということは、傷が付きやすいというデメリットもあります。特に室内飼いのペットが居ると、爪でかなり傷が入ります。
けれども、それも味のある表情に変化しますし、なによりも触れたときの温かさや柔らかさで、犬も猫も人間も、冬でも床でゴロゴロしていて気持ちがいいんですよね。
注文住宅で家造りをするときには、間取りや設備、色んなものを検討しなければいけませんが、こうした材料も、熟考したいですね。