編集部のつぶやき(千葉・船橋・市川・習志野・鎌ケ谷)
市川駅そばにある「市本」が、惜しまれつつも2023年3月をもって閉館。その魅力を残し続けるため、閉館間際の施設を取材しました。
市本は、市川市の交流学習施設です。
社会人や大学生の方を対象に、本を介した学びと交流を促進し、新たな交流の機会を創出するために作られました。
にぎわいを見せていた市本ですが、オープンから1年半、市の方針で2023年3月末をもって閉館となります。
市本の魅力を残し続けるため、閉館間際の施設を取材しました。
※※こちらの施設は、2023年3月31日をもちまして閉館いたします※※
市川駅北口徒歩1分。
市川市の学習交流施設「市本(いちぼん)」は、2020年3月まで旧観光物産案内所があった跡地に設立されました。
館内に入ると、観光案内所の時から残る時計モチーフのモニュメントがお出迎えしてくれます。
本を読んでいる間は時間がゆっくりに感じますが、そんな市本にぴったりな象徴的な存在です。
市本では、毎月テーマを設け、それに沿った本を集めて紹介するというユニークな取り組みが行われています。
これまで扱ったテーマは、「眠りと夢」「一歩踏み出す」「わたしと身体」など。
小説や絵本をはじめ、学術書や写真集などジャンルを問わずにテーマに沿った本がセレクトされています。
毎月テーマを設定したり、本をセレクトしたりしているのは、世田谷区にある「本屋B&B」さん。
2023年3月、市本最後の月のテーマは「本を贈る」。
この時は、大切な人に贈りたいとっておきの本たちが26冊紹介されていました。
市本では、その月の日数に合わせてSNSで1日1冊本を紹介する取り組みも行ってきたそうです。
館内にはカフェスペースを併設。こだわりのドリップコーヒーやロイヤルミルクティーを楽しみながら、選りすぐりの本たちをじっくり読むことができます。
あまりの居心地の良さに、「開館から閉館時間までずっと本を読んでいたい…」そんな気持ちにさせられました。
セレクトして集められた本は、館内のカフェスペースで読むだけではなく購入も可能です。
自分だけでは見つけられない、素敵な本との偶然の出会いがあるはず。
きっとお気に入りの本が見つかる本屋としても、市民の方に愛された場所だったのではないでしょうか。
市本では、本を読んだり購入ができるだけではなく、利用者と行う「みんなの読書会」や、市川にゆかりのある人とつなぐ「市本ブックバトン」等の企画も開催。
本を通して市民間の交流を深めていく、交流学習施設としても愛される場所です。
市民に惜しまれながらも、その役目を終えた市本。
市本が閉館した後も、市本で紹介され、人々の目に留まった本たちは市民の心の中に残り続けます。
閉店までの日数は限られていますが、皆さんぜひ市本を訪れて、素敵な時間を過ごしてみてくださいね。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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