今日からは腰以外が慢性的に痛い方にも読んでいただきたい内容です。
前回、慢性的な痛みに悩む方の中には、脳のある部分に萎縮があるという話をしました。
研究によって多くの方に萎縮が見られた、という事で全ての方に当てはまる訳ではありませんが。
その萎縮している部位は「DFPLC」という所、日本語で書くと「背外側前頭前野」
前頭葉という言葉は聞いた事がある方もいるでしょうか。
判断や興味を司る場所として、経営者はここが優れている、という情報が出ていた事があります。
その中の1つなので、仕事としては判断や興味で、ここが萎縮、機能低下するとやる気が出なくなると言われています。
そして、もう1つのお仕事が
「扁桃体」のバランスを調整する。
「扁桃体」は原始的な脳の場所で、生き物が文明を手にする前から発達した場所と言われています。
仕事は不安や悲しみ、恐怖といった情動、感情を司る場所です。
物事に対して感情を判断するので、これは怖いもの、と判断する事で身の危険から守るために発達した場所だと言われています。
この場所は命を守るために怖さを司る場所ではあるのですが「痛み」にも強く関連のある場所でもあります。
この場所が興奮するという事は不安や恐怖などのマイナスな感情、いわばストレスを感じている状態と言えます。
「痛み」に対しても扁桃体はとても敏感で、実際に痛みを感じるだけでなく。
痛みを想像する
誰かの痛そうな姿
痛みを連想する映像
痛みに関連した言葉
にも反応して興奮してしまいます。
この状況が繰り返されると興奮しっぱなしの扁桃体をなんとか抑えようと「DFPLC」が頑張ってくれるのですが、やがて疲れて萎縮してくるのではと考えられています。
扁桃体がコントロール出来ないとマイナスの感情を感じやすくなるだけでなく、痛みに反応しやすくなったり、マイナスの感情から痛みを想像しやすくなったりします。
長く痛みを感じているという事はそれだけ感情を司る扁桃体や、それをコントロールしているDFPLC、さらに痛みを抑制する為に働いている他の脳の領域を使い過ぎて疲れさせてしまっていると考えられます。
DFPLCは、もともとうつ病の研究で注目されていました。
感情の動きを研究していたら痛み、特に慢性的な痛みに関する事が分かってきたということですね。
ちなみにうつ病の方はそうでない方に比べて痛みを感じやすい、慢性的な痛みを抱えている方が多いという研究もあります。
今回は結構長めでした。
脳の事とか複雑な話を分かりやすく伝えようとすると短くまとめるの大変で。
簡潔に伝えられるよう勉強して書いていこうと思います。
明日もよろしくお願い致します。
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