船橋今昔物語
英文と和文で説明書きのある標識と、信号機を目立たせるための背面版

昭和30年代に撮られた本町通り1丁目の交差点 提供:右島薬局
昭和30年代に撮影された本町通りの1丁目交差点の様子です。
車道も歩道もまだ整備されておらず、歩行者や自転車やバイク、通りの中央の奥には三輪車トラックも小さく見えますね。
今回は、現在とは異なる交通標識に注目してみましょう。当時は、現在の標識より文字情報が多いのが特徴でした。

速度制限をあらわす標識部分の拡大
写真左下に写っている道路標識には、「速度制限」という日本語と「SPEED LIMIT」という英語表記があります。
占領下の日本では、従来の日本の交通ルールと新しい米国ルールが混在し、交通事故が急増。
そこで標識の下に英文を入れた補助版を取り付け、後から和文を取り付けるという措置が取られました。
現在使われているシンプルで分かりやすい標識に変わるきっかけとなったのは、昭和39年開催の東京オリンピックでした。
この写真が撮られた数年後には、外国人や子どもでも直感で理解できるような、文字の無い標識に変更されたのです。
そしてもう一つ。この道路の場合、速度制限は「高速車」が時速40キロ、「中速車(中低速車)」が時速35キロと2種類定められています。道路交通法が制定されたのは昭和35年。平成4年に改正されるまで、車種ごとに制限速度は異なっていました。
信号機も見てみましょう。信号機には、しましま模様の背面版が付けられています。
当時は電力供給が不安定だったこと、信号機の光が弱かったことから信号機が認識されづらく、少しでも目立たせるために背面版が取り付けられました。この背面版、今ではほとんど見かけなくなりましたね。
昭和20年代、30年代というのは、目まぐるしく交通事情が変わっていった時代だったのです。
《2021年3月現在、船橋市中央図書館において、昭和30年代の本町通りの写真を展示中です》
現在の様子です。左手の加納屋(カノーヤ)さんは今も営業しています。(2021年撮影)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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