美容皮膚科のドクターTと看護師Nの対話 ― 第3回「亜鉛:傷を治し、美肌をつくる“修復ミネラル”」
船橋ゆーかりクリニック

亜鉛を含む食品
看護師N:「先生、前回のビタミンCの話、とても分かりやすかったです。患者さんにも“レーザー治療の前にビタミンCを飲んでみます”って言われましたよ。」
ドクターT:「それは嬉しいですね。では今回は、形成外科でも美容でも重要な“亜鉛”について話しましょう。」
看護師N:「亜鉛ってサプリでもよく見かけますけど、正直“何に効くの?”って聞かれると説明が難しいです。」
ドクターT:「そうですね。亜鉛は“修復ミネラル”と呼ばれるくらい、細胞の再生や傷の治りに深く関わっています。タンパク質やDNAを作る酵素の多くが亜鉛を必要としているんです。だから、手術後やレーザー治療後の回復にも欠かせない。」
看護師N:「つまり、肌を“作る工場”のネジのような存在なんですね。」
ドクターT:「うまい表現です(笑)。もしネジが足りなければ、細胞を作る機械が動かない。実際、亜鉛が不足すると、創傷治癒の遅延、ニキビの治りにくさ、抜け毛、味覚障害、免疫低下などが起こります。私の分析では、シミの原因であるメラニンとも関係しています。」
看護師N:「そういえば、慢性のニキビで皮膚が炎症を繰り返している方も、亜鉛不足が関係していることがありますね。」
ドクターT:「その通り。皮脂の分泌を調整する働きがあり、炎症を鎮める酵素SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)の材料でもあります。つまり、酸化ストレスを抑えて赤みを減らす効果もあるんです。」
看護師N:「ビタミンCと同じく、抗酸化の要素があるんですね。」
ドクターT:「はい。ビタミンCが“酸化を防ぐバリア”だとすれば、亜鉛は“修理を担当するエンジニア”。この二つがそろって初めて肌は健やかに再生します。」
看護師N:「どのくらい摂ればいいんですか?」
ドクターT:「成人で1日10mg~15mg程度が目安です。牡蠣、赤身肉、レバー、大豆、ナッツ類に多く含まれます。当院で採血検査の統計処理を行ったところ、80%の方で亜鉛不足や欠乏が認められましたので、美容目的や創傷治癒促進には30mgをサプリで補っています。亜鉛の摂取が長い方は、採血検査で亜鉛の血中濃度をチェックして、亜鉛の過剰と銅不足に注意しています。」
看護師N:「なるほど。手術やレーザー治療後の食事指導でも、“亜鉛を意識して”と伝えると良さそうですね。」
ドクターT:「そうですね。実際、形成外科の再建やケロイド治療でも、血中亜鉛値をチェックすることがあります。栄養状態が悪いと皮膚の治りだけでなく、免疫やメンタルにも影響しますから。」
看護師N:「“肌と心を支えるミネラル”、ですね。」
ドクターT:「まさに(笑)。亜鉛は地味だけれど、見た目も内面も支える“縁の下の力持ち”。次回は、その亜鉛と深く関係する“鉄とビタミンB群”について話しましょう。エネルギーと代謝の視点から、美肌をもう一歩掘り下げます。」
※船橋ゆーかりクリニックは、美容皮膚科の診療を行っています。
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(*):Suica、Kitaca、TOICA、ICOCA、SUGOCA、PASMO、manaca、はやかけん、nimoca
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