美容皮膚科のドクターTと看護師Nの対話 ― 第4回「鉄とビタミンB群:肌のエネルギーを生む“燃焼系コンビ”」
船橋ゆーかりクリニック

鉄を含む食品

ビタミンB1を含む食品
看護師N:「先生、最近“顔色が悪い”“疲れて見える”という相談が多いですね。睡眠不足やストレスだけじゃなくて、栄養の問題も関係していますか?」
ドクターT:「ええ、実はとても関係しています。特に“鉄”と“ビタミンB群”の不足は、肌のエネルギー代謝に直結します。つまり、細胞が酸素や栄養を受け取っても、それを“燃やして使う力”が落ちてしまうんです。」
看護師N:「燃やして使う力、ですか?」
ドクターT:「はい。鉄は赤血球の中で酸素を運ぶ役割がありますが、同時に細胞の中では“エネルギー発電所”のミトコンドリアでも働いています。鉄が不足すると、酸素は届いても使えない。だから肌がくすみ、冷え、抜け毛、疲労感などが出てきます。」
看護師N:「なるほど…。そういえば、貧血気味の方は顔色が青白く、肌が元気ないですよね。」
ドクターT:「その通り。しかも女性は月経で鉄を失いやすい。鉄が足りないと、タンパク質やビタミンCを頑張って摂っても、コラーゲン合成がうまくいかない。鉄とビタミンCは“コラーゲン生成の二人三脚”なんです。」
看護師N:「じゃあ、ビタミンB群はどう関わるんですか?」
ドクターT:「ビタミンB群は“エネルギーを燃やすための着火剤”です。糖や脂肪、タンパク質を分解してATP(細胞のエネルギー)を作る過程のすべてに関わっています。B1は糖代謝、B2は脂質代謝、B6はアミノ酸代謝、B12や葉酸は血を作る。つまり、“B群が足りない=細胞がエンスト状態”なんです。」
看護師N:「エンスト肌(笑)。まさにそんな感じの方、いますね。」
ドクターT:「形成外科や美容医療でも、鉄やB群の不足は無視できません。たとえば、レーザー後の治りが遅い、赤みが引かない、PRPや再生治療の効果が出にくい…そういうとき、血液データを見ると鉄やフェリチン、肝臓酵素のASTやALTが低いことがよくあります。」
看護師N:「栄養が“治療効果の土台”なんですね。」
ドクターT:「そうです。内側のエネルギーがなければ、外側から刺激しても細胞が反応できない。美容医療の成果を引き出すには、鉄とビタミンB群で代謝を底上げすることが大切です。」
看護師N:「食事ではどんなものを意識すればいいですか?」
ドクターT:「鉄は赤身の肉、レバー、貝類。ビタミンB群は豚肉、魚、卵、大豆、緑黄色野菜。特に鉄とB群は“動物性たんぱく”と一緒に摂ると吸収率が上がります。コーヒーや緑茶を食後すぐ飲むと鉄の吸収を妨げるので注意ですね。」
看護師N:「やっぱり“バランス”が大事ですね。ビタミンもミネラルも、単独じゃ働かない。」
ドクターT:「その通り。栄養はチームプレー。鉄とビタミンB群は、肌と体にエネルギーを届ける“燃焼系コンビ”です。次回は、その代謝を裏で支える“マグネシウム”と“カルシウム”の意外な役割をお話ししましょう。」
※船橋ゆーかりクリニックは、美容皮膚科の診療を行っています。
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(*):Suica、Kitaca、TOICA、ICOCA、SUGOCA、PASMO、manaca、はやかけん、nimoca
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