船橋今昔物語
街が変わっても、上質なお茶の味は変わらない ギフト品も扱うお茶専門店
昭和30年代に撮影された富川園(「お茶のとみかわ園」) 提供:右島薬局
創業から120年以上のお茶屋さん。船橋本町通りにある1丁目交差点の近くにあるお店で、今も昔も変わらず、美味しいお茶を販売しています。創業当時は店内に土間があり、畳張りの部屋にお茶の葉を入れた甕(かめ)を並べて売っていたそうです。
白黒写真は昭和30年代に撮影されました。現4代目富川綾子さんによると、後ろ向きの女性は、おそらく祖母である2代目富川すえさんとのこと。ご主人が戦死してからお店を継ぎ、大切に守ってきたそうです。
時代を経て、商店街の様子はすっかり変わりました。専門店が減る中、とみかわ園は八千代にも出店。その後八千代店は閉店してしまいましたが、今も当時のお客さんが船橋のお店まで足を運んでくれているそうです。
お店の中は、女性が切り盛りするお店らしく明るい雰囲気。一押しの深蒸し茶をはじめ、厳選した良質なお茶が並んでいます。せんべいなどのお茶うけや、ギフトに最適なお土産品も大人気です。香り良くほっと一息つける味わい深いお茶が受け継がれています。
(参考:船橋市本町通り商店街振興組合 設立50周年記念誌)
《2021年12月現在、船橋市中央図書館において、昭和30年代の本町通りの写真を展示中です》
現在も同じ場所でお茶を販売しています。(2021年撮影)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。