船橋の暮らしに役立つお店特集
(更新)
まいぷれ × 矢島酒店特集 第3回
船橋市藤原にある矢島酒店は、全国200社を超える酒蔵と取引のある地酒専門店です。店頭に並ぶお酒は常時およそ500種類。今回はまいぷれ編集部がお店を訪ね、プレゼント用の1本を選んでもらいました。予算は5,000円ほど、日本酒の知識はほとんどありません。
日本酒をほとんど飲まない人間にとって、地酒専門店は少し身構える場所かもしれません。
矢島酒店は、船橋市藤原で60年以上続くお店です。全国200社を超える酒蔵と取引があり、店頭に並ぶお酒は常時およそ500種類。全国でも有数の地酒専門店として知られています。
今回うかがった目的は、プレゼント用の日本酒を買うためでした。予算は5,000円ほど。銘柄も、自分の好みも分からないという状態。
行く前に考えていたのは、こんなことでした。
結論から書きます。聞かれたのは、たった5つのことだけでした。そのうち私がまともに答えられたのは2つだけです。それでも1本は決まりました。
少し緊張しながら、入店16:00頃
不安①「入ったとたん、声をかけられるのではないか」
適度な距離感で、ゆっくりと店内を見て回ることができました。
扉を開けると、店内のスタッフさんから「いらっしゃいませ」と元気な声が返ってきました。しかし、最初に不安に感じていた「いきなり声をかけられる」ということはありませんでした。
個人的にはまず自分のペースでお店の中を見たかったので、ぐるりと一周してみることにしました。

このお酒、居酒屋で見たことがあるような……
今日は日本酒を買いに来たけれど、焼酎やワインもあるんだな。
てっきり日本酒だけが並んでいると思っていましたが、焼酎もワインもありました。酒器なども置いてあります。お酒のことは分からないけれど、棚を眺めているだけでも、なんだか楽しい気分になります。
そして、一通り店内を見て回ってみてこう思いました。

やっぱり自分で見ても分からないから、スタッフさんに聞いてみよう。
勇気を出して声をかけてみた
不安②「何と言って声をかければいいのか分からない」
用途を一言、伝えれば事足ります。
店内には常に複数人のスタッフさんがいるため、いつでも声をかけやすい環境です。そこで、まずは近くにいたスタッフさんに声をかけてみました。

すみません、プレゼント用の日本酒を探しているのですが……
事前に用意していた言葉は、これだけでした。この段階では銘柄も予算も、何も伝えていません。

プレゼント用の日本酒ですね。ありがとうございます。今、詳しいスタッフをお呼びしますね!
そこからすぐに、別のスタッフさんが駆けつけてくれました。声をかける前は色々と不安な気持ちもありましたが、「何の用途で買いに来たか」を伝えるだけで良かったのです。
いざ、お酒選びへ
不安③「好みを聞かれても、答えられない」
答えられなくても、大丈夫でした。
今回対応してもらったのは、大竹さん。サケディプロマという日本酒や焼酎に関する専門資格を保有しており、自身も大の日本酒好きという信頼感のあるスタッフさんです。

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大竹さんについては、こちらの記事でも紹介しています
第1回を読む
こんにちは! プレゼント用の日本酒をお探しということで、お客さまご自身は普段日本酒は飲まれますか?

いえ、実は全然飲まないので何を選んだらいいのか分からなくて……
そうですよね。これだけあったら分からないですよね。
ちなみに当店では1,000円台から美味しい日本酒をご用意しているのですが、ご予算はおいくらくらいでお探しですか?

日本酒って1,000円台からあるんだ…。じゃあ、予算をいくらと言っても変じゃないな。

プレゼント用なので、大体5,000円くらいで考えています。
5,000円ですね。ちなみに瓶の大きさはお決まりですか?

小さいサイズを考えています。
ここまでで、聞かれたのは3つ。普段日本酒を飲むかどうか、予算、瓶の大きさ。どれも、日本酒を知らなくても答えられる質問ばかりでまずは一安心です。
最初の決断
承知しました。5,000円のご予算ですと、「とっておきの1本を贈る」か、「飲み比べできるように2〜3本選ぶ」こともできますよ。
まず、予算で買える銘柄を勧められるのではなく、贈り方が2パターン示されました。普段日本酒を飲まない私には、飲み比べ用に複数本選ぶという発想がなかったので、目からうろこでした。ただ、この段階ではどちらも良さそうでなかなか決められません。

うーん、悩みますね…。お酒が好きな人なので、複数本贈った方が喜ばれるような気もしますが…。
すると、大竹さんはこう言いました。
ちなみに、僕も日本酒が好きですが、5,000円の日本酒を自分で買うことは中々ないので、贈り物で頂けるとすごく嬉しいです。笑

そうなんですね。それじゃあ今回は、とっておきの1本にします!
日本酒を全く飲まない人にとって、贈られる側がどう感じるかはなかなか想像が難しいもの。今回のように、実際に日本酒を好きなスタッフさんの意見を聞けるのは、意思決定をしていくうえでとても助けになりますし、納得感がありました。
紹介されたのは3本の日本酒
承知しました! 味わいは甘い・辛いといったお好みはありますか? もしくは差し上げる方が「これは美味しかった」と言っていた銘柄など、もし覚えていたら。

好みも全然分からなくて、銘柄も分からないんです……
初めての酒屋で私が最も恐れていたのが、このように何も質問に答えられないこと。しかし、そんなことは全く気にする様子もなく、大竹さんは話を次に進めてくれました。
大丈夫ですよ! 一緒に、とっておきの一本を選びましょう。まずはこちらがおすすめの銘柄をいくつかお持ちしますので、少々お待ちください。
そうして、3本の日本酒が並びました。
味わいも食事に合わせやすいキレのあるタイプから、飲みやすい甘口タイプまで、バランスよく紹介していただきました。
この3本をご覧ください。どれも化粧箱に入っていますので、プレゼントにも最適です。
今回紹介されたのは、宮城県の日高見、福井県の黒龍、山口県の東洋美人と、3本とも、産地の違う日本酒でした。
こちらは宮城県の平孝酒造のお酒です。ラベルに「中取り」と書いてあるのですが、搾るときに真ん中のいちばん良いところだけを瓶詰めしたものなんですよ。

へー、なんだか特別感があって良さそうですね。
ここからが大竹さんの本領発揮。それぞれのお酒の特徴はもちろんのこと、そのお酒を醸す酒蔵のことなど、本当に幅広い知識があり、何も知らない自分でも段々日本酒に興味がわいてきました。
また、この3本は取引のあるお店だけに卸されているお酒なので、スーパーなどではほぼ見かけないと思います。そういったところも少し特別感があってプレゼントには良いと思いますよ。
もちろん、スーパーやコンビニにも日本酒は置いてあります。しかし、特定の酒屋さんでしか買えない銘柄もたくさんあるのだと、ここで初めて知ることができました。なぜお酒好きの人が量販店ではなく酒屋に通うのか。その理由が1つ分かった瞬間でした。

じゃあ、これにします!
最終的に選んだのは、宮城県石巻市の平孝酒造が醸す「日高見(ひたかみ)中取り純米大吟醸」。真ん中の一番良いところだけを瓶詰めしたという話が分かりやすく、瓶の形も珍しい瓢箪型で特別感を感じられたからです。
店に入ってからここまで。好みも銘柄も満足に答えられなかった状態から、自信をもって贈れる1本が決まりました。
店頭で聞かれたこと(この日の場合)
※4と5は「分からない」でも大丈夫でした。
日本酒への興味がわいてきた
不安④「結局、高いものを勧められるのではないか」
もう一本買ったのは、こちらから言い出したからでした。
プレゼント用の1本は決まりました。本来なら、ここで終わりです。ところが、大竹さんの話を聞いているうちに、自分も飲んでみたい、と思っていました。

実は話を聞いていたら自分用にも1本欲しくなってきちゃいました。自宅用におすすめを1本選んでもらうこともできますか?
もちろんです! でしたら、まずは飲みやすい銘柄から挑戦してもらうのが良いかもしれませんね。
あくまでこちらの希望を叶えるための提案を徹底しており、お話を聞く中で自然と自分用の1本が欲しくなってしまう。改めて振り返ると本当に心地の良い接客だったのと、確かな知識に裏打ちされた信頼感の賜物なんだと感じました。

実は日本酒って勝手に飲みにくいお酒というイメージがあって、本当に飲みきれるのか不安もあるんですよね…。
そうですよね。ただ、最近は香りも味わいもフルーティーな日本酒が多いので、そういったイメージを持たれている方ほど、飲んでみると驚かれると思いますよ。ちなみに、ご予算はどのくらいで考えていらっしゃいますか?

そうなんですね!すごく楽しみです。予算は2,000円くらいでしょうか。
でしたら、こちらはいかがでしょう。松尾自慢(まつおじまん)という銘柄です。千葉県内の酒販店限定で販売されているお酒で、香りも味わいもフルーティーで飲みやすい1本です。

千葉県にも酒蔵があるんですね。千葉県内限定というのも特別感があって良いですね!
九十九里浜でも有名な山武市の寒菊銘醸が醸すお酒ですね。全国各地に酒蔵はありますが、まずは地元の蔵のお酒から始めてみるのも面白いですよ。
大竹さんの話を聞いて、「松尾自慢(まつおじまん)Re:make 純米吟醸」に即決。地元千葉県のお酒、というところも今回選んだポイントでした。

それでは、これでお願いします。
プレゼント用に選んだのは宮城県のお酒で、自分用に選んだのは千葉県のお酒。遠くの蔵と、地元の蔵の1本が、同じ店で揃いました。気が付いたら、今から次はどんなお酒にしようか、と考えている自分がいました。
お会計を済ませ、店を後にする
ありがとうございます。それでは、レジにご案内いたします。こちらのお酒はプレゼント用にお包みしてよろしいですか?

はい、お願いします。
プレゼント用には、ラッピングもしてもらいました。シールや袋についても案内があり、お会計を済ませます。
包装ができましたらお声がけしますので、店内でお待ちください。
しばらく店内で待っていると、名前が呼ばれました。
包装でお待ちのお客さま。こちらがお品物になります。お気をつけてお持ちください。
店を出るときも、「ありがとうございました」とスタッフさんの元気な声が印象的でした。入店からお店を出るまで約20分ほど。当初想像していたより、時間もかかりませんでした。
私にとって、酒屋でのお買い物は初めてでした。最初は不安なことだらけでしたが、終わってみると、思っていた以上に満足感の残る時間になりました。
接客は最初から最後まで、こちらのことを考えて進められていました。何よりもスタッフさんの知識と、お酒に対する情熱が感じられ、何も分からない私でも、このお店なら信頼できそうだという安心感がありました。今回はあくまで一例ですが、このお店ならきっと、どんな相談でも受け止めてくれる。そんな懐の深さを肌で感じることができました。
自分の中に日本酒という新しい体験が加わったことで、日常が少し彩られる。そんな感覚を、2本の瓶と一緒に持ち帰りました。
矢島酒店
相談だけでも、大丈夫です。
日々の晩酌の一本から、贈り物のとっておきまで。何を選べばいいか分からない状態でも、スタッフさんに一緒に選んでもらえます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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